赤三兵、黒三兵

三兵とは、陽なら陽、陰なら陰が3本並行して、同一の方向に階段状になっている場合をいいます。

赤三兵

陽線のローソク足が連続したものを酒田五法では赤三兵と呼びます。

上値および下値とも切り上げるジリ高で、大きな上げ相場の初期の段階をさします。ただし、赤三兵でも高値圏で出現し、上ヒゲをひいてきたのは「赤三兵先詰まり」とされ上伸力が鈍いことを示します。


赤三兵

下値をそれぞれ切り上げ、上値をそれぞれ切り上げて上昇している状態を示しています。売り方は、「そろそろ買い戻さないといけない」となるでしょうし、一方の慎重な投資家は、「そろそろ買ってみようか」という心理状態が予想されるので上昇の予兆つまり、買いサインということになるわけです。

ただし、高値圏や十分上昇した後の赤三兵は、上げ過ぎているとも読み取れるため、天井が近いことを意味します。

赤三兵が買いサインとして有効なのは、保ち合い期間あるいは、下値(下落時)ということになります。


9882イエローハット(日足)

上のチャートは、9882 イエローハットですが、2010年10月に下落し、最安値501円を付け反転しました。11月4日から3本出現し、赤三兵となっています。その後、陰線の後大陽線が出現し強い上昇トレンドへと転換しています。

赤三兵とともに5日移動平均線が下値抵抗線となっていること、ゴールデンクロスが表れていることなど、絶好の買いポイントを示しています。

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売買は「儲けたいという強欲心理」と「損を出したくないという恐怖心理」など感情を持った人間がやるもの。つまり、株式相場は買い方と売り方の心理戦なのです。

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黒三兵 (三羽烏、さんばがらす)

一方、陰線のローソク足がが3本連続して並行した場合を「黒三兵」または「三羽烏(さんばがらす)」と呼びます。大引と寄引が同じ値段で続いているものが、「同時三羽」で酒田五法では特に弱い線とされています。


黒三兵(三羽烏・さんばがらす)

黒三兵 (三羽烏)は、上昇トレンドまたは下落トレンドの中の戻りの場面に現れると注意が必要です。3つの長い陰線のローソク足が続き、二本目が前日(前週)のローソク足の胴体(実体)の幅で始まります。そして、引けにかけて前日の終値を下回り、 三本目も二本目と同様な型のローソク足を形成したものが黒三兵(三羽烏さんばがらす)です。弱気の陰線が続き下落相場への転換を示唆します。

相場参加者の心理的側面を考えると、上値および下値をじりじりと下げ続け、買い方にとっては上値の限界を感じ始め、売り方にとってはチャンスが到来してきていることを思います。上の図のように黒三兵を一本にまとめてみると、大陰線が現れることがわかります。相場全体が弱気に支配されていることを意味します。

ただし、最初の陰線が上放れたところから出ると、「押さえ込み線」となり、それは、買いシグナルとなりますから、最初の陰線の位置に注意が必要です。

3401 帝人(週足)  黒三兵(三羽烏)
3401 帝人(週足)  黒三兵(三羽烏)

上昇トレンド中の帝人の株価は、若干の調整を入れながら上昇している最中、5/12に最高値を付けその後、黒三兵(三羽烏)が出現しその後下落局面へ転換することとなりました。この時、13週移動平均線である、下値抵抗線を割り込んでいることがわかります。

黒三兵の3本の長い陰線を一本にまとめてみると、大陰線となり相場の転換点であることが容易に想像できます。高値圏で大陰線が出現するということは、買い方は利食いを急ぎたい心理が働き、売り方は、このタイミングとばかりに売り浴びせることになります。これらの市場参加者の心理状態を考えると、黒三兵(三羽烏)が現れたら、迷わず手仕舞いすることが賢明です。

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