株式チャート分析で相場参加者の心理を読む

株式相場を研究するとなると、それなりの理論武装は必要となります。ただなんとなく売買していたり、他人任せ的なアドバイスに頼っているようでは、相場の本質に近づくことはできません。

もちろん、証券理論にすぐれた学者が相場上手とは限りません。一般投資家の立場でいえば、基礎的な知識を持った上での実戦応用力があれば、自分なりの投資判断をもとに生きた相場で戦うという楽しみが増えてくるはずです。

株価は、経済のみならずいずれは企業の収益に響いてくるすべての内外情勢を反映して動いています。そうした情勢の変化が景気、そして企業収益にどう影響を与えるだろうかということを、瞬時に判断して売りと買いをしていく。その変動が相場です。

その変動は、「株価形成理論」で説明される動きとは、短期では違う時があります。その株価理論的な分析手法も時代とともに移り変わってきています。

20世紀では特に有名なケインズは、「株式投資は美人投票」といっています。当選した美人に投票した人に商品を出すとしたら、人々は自分の好みではなく多数の好みを考えて投票するはずです。株式投資でも同じ理屈であるということです。この多数の好み、多くの市場参加者が好材料と判断して、その株式の値段を上げて買う、これが株高です。この反対の行動が、株安です。

こうした材料解釈と買い手、売り手の需給の変化による株価変動、さらにその株価変動がもたらしていく新たな需給の変化、この株価プラス市場参加者の動きである出来高など商い量の分析も、株チャート分析では重要になってきます。

株式チャートを読みこなすスキルは必須

市場参加者の心理_欲と恐怖

株価は経済環境と個別銘柄の受給によって決まります。ある者は企業の優待目的に株を売買するでしょう。またある者は、配当金狙い。別の者は企業の成長に期待して投資する場合もある。為替動向から判断し買う者、NY市場の動向、アメリカ大統領の発言、中東情勢、中国の景気動向。あるいはアナリストの言うがままに株を買う者。合理的な理由によらず、恐怖や欲で売買する者。ヘッジファンドや機関投資家など、立場によって思惑や狙いがあり、それぞれ自分が抱える動機で株を売買しています。

その全ての売り買いの綱引きの結果が現在の株価であり、その株価をローソク足で表現し、時間の経過による変化を表したものが、株式チャートです。

つまり、株式チャートにはあらゆる需給の結果が表現されていることになり、株式チャートを読みこなす力こそが利益を上げるためには必須と言えます。

ファンダメンタルズの付き合い方とか、数ある指標をどう考えたらいいのか?
と、悩ましい人は多いでしょう。

でも、本質は実にシンプル。

前から感じていましたが、チャート(テクニカル)分析は、プログラムのシナリオ等を参考にしながら、独自のエッジを構築すれば良いと思っていますが、ファンダにおける銘柄選定においてはどう考えて厳選していけば良いか全く分かりません…。

自分のテクニカル戦略のセットアップにあうチャート銘柄をひたすら探すだけでは甘いかなぁーと思っており、ファンダ的にもエントリー根拠を持てたらそれが下支えになると考えています。

ファンダ的に銘柄を厳選していく上で、もし参考になるツールや教材等があれば、是非教えて頂きたいです



まずアナリストどもがどんな事を言うか?

  • 業績が良くて株価が上昇すると、「業績を好感視されて上がった」と言う。
  • 業績が悪いのに株価が上昇すると、「悪材料が出尽くして上がった」と言う。
  • 業績が良いのに株価が下げると、「すでに織り込み済みで売られた」と言う。

NYダウが・・・、
為替が・・・、
トランプが・・・、
中国経済が・・・、
ブリグジットが・・・、
世界経済が・・・、
挙げ句の果てには、節分が・・・彼岸が・・・、
という(笑)


早い話が、どうとでも言えるということ。
なので、講釈師に踊らされては絶対にダメ。



私には忘れられない言い回しがある。
ラジオを聞いてた時の事、アナリストが言ってたこととは違う事が起きた。


「おかしい、おかしすぎる。こんなはずはない。
相場が間違っているんですよ」

ビックリした。
アナリストが絶対正しくて、相場が間違っているんだそうな。

この人はあほだと、、、
いやいや綺麗に言えば正直者だと思った(笑)
と同時に、こいつらのいう事を聞いていても、騙されるだけだとも思った。

ファンダメンタルズなんて、どうとでも言える。

あらゆる情報というものは、コイツらの様な講釈師が脚色して我々の目に触れることになる。
自分の都合のいいように言い回す主観的なファンダメンタル情報に、どれだけ意味があるか?


その程度のものなんですよ。
ファンダメンタルズなんて。



でも、無視するのもいけない。

例えば、zozo。
zozo離れが進む中、zozoにお金を入れようとする人がいるかどうか?

昨年の夏がピークで現在は半分以下。こんな銘柄を追っかけても儲かるわけがない。
日産なんかもそう。ゴーンさんの影響で業績は悪化。
この銘柄で儲けようというのも無理な話。



これらのことからヒントになるのは・・・、
あれですよ、あれ。


「トレーディングエッジ入門」に書いてある。

「大衆が思っている方向を見極める」です。

ファンダメンタルズは、大衆が何を考えているかを知るための材料に過ぎないという事です。
zozoも日産もそういう事でしょう。

そこで考える必要があるのは、チャートはどうなのか?という事。


買いたいと思う人と売りたいと思う人が釣り合った位置が現在の株価。
それを時間ごとに結んだものがチャート。両者の綱引きの結果がチャートとして表現されているんですよ。
言うならば客観的事実がそこにあるんです。これ以上でも、これ以下でもない、トレードの全ての原点があるんです。

客観的事実にこそ従うべきものであり、アナリストごときの脚色された事に従っても得られるものは何もない。
あぁ、逆指標として使える、落武者のような名前のM氏のような人もいるわ(笑)



ダウ理論にも書いてある。



zozoの客観的事実は、チャートを見れば一目瞭然。
買われたか、売られたか。全部わかる。

日産も同じで、買われたか、売られたか客観的事実がチャートに表現されています。


だったら、それを基準にすればいい。
あてにならないファンダメンタルズを判断材料に盛り込んで複雑化するよりも、客観的事実にシンプルに従えば良くないか?
シンプルに維持管理ができないのに、複雑にいろんな事を盛り込んだら維持管理が有利になるのか?

ツールや教材があれば、何かの秘密がわかるのか?

私が気づかないだけで、秘密がそこにあるかもしれない。
もし、秘密があるならこそっと教えてください。
私がそのノウハウを1億円で買います。
あっと言う間に資産を100億円にしますから、1億円払っても安いもんです(笑)


秘密を知れば勝てる。
方法を知れば勝てる。

そう考えたくもなる気持ちもわかりますが、底なし沼に足を踏み入れ財産を失うことにつながりますよ。

大衆投資家は、聖杯探しで教材費にお金を掛け、間違った方法論で資金を飛ばすんです。

聖杯などありません。
実践家としてやるべき事をやるべきだと思いませんか?

とはいえ、
ファンダメンタルズを無視するのではなく、大衆が思っている方向を見極めるための材料と捉えて、2割ぐらい頭の片隅に置いておけば十分。と、いう事です。
これが答えです。

まぁ、おそらく私が言ったところで簡単には腑に落ちないでしょうから、大いに悩んで考えるといいと思います。
トレーディングエッジ入門を100回読めば見えてくるものがあるはずです。

これまで持ち合わせていないモノサシを自分の中に新たに作り上げる作業は時間がかかるものです。
だからこそですが、小姑のように小言を言う専属トレーディングコーチのような存在に意味があるんですよ。


大事な事は、

なるべき自分を毎日イメージする想像力。
今、目の前のやるべきことにひたすら励む集中力。
そして、拷問のような苦痛に耐えて前に進む極限の圧倒的努力。

(見城さんのツィートから引用)