
株の売買の相手は人間です。人間ですから心を持っています。では、
- なぜ株を買いたいと思うのか?
- どの銘柄を買いたいと思うのか?
- その時、チャートにはどう現れるのか?
すべて、その時の感情(心)が影響しています。
強いトレーダーになるためには、心が大きく影響する事を知っておかなければなりません。
今回は受講者さんの週次報告の中から2銘柄について考えます。
4578 大塚HD チャート分析
- Yさん
-
〚4578 大塚HD〛
【5/2 寄付4351円で100株新規買】<根拠>
- 月足・週足、調整から切返して反発し、上昇し始め
- 保合から4300円付近の抵抗線を大陽線でブレイク
- BB+2σバンドブレイク
- 3/30の直近高値ブレイク
- 保合ブレイクした事で空売と手仕舞の買戻し、ブレイク狙いの新規買、下で買っていた人の増玉の買が入ってくる。
<LC>
- -5% 4351×0.95=4133
- 4133円に逆指値、成行注文発注
<シナリオ>
- 順調に上昇し、含み益が10%到達で増玉し本玉の逆指値を同値に引き上げる。
- 反落し4300円を下抜けると再度保合になりそうだがLCまで維持。保合に成れば数日様子を見る。
私どもでは受講者さんに報告などを強要することは一切していません。
どこかのサイトのようにお客さんの声を作文することもありませんし、お金を払って書いてもらうこともしていません。また、仲間内で儲かった声を書き合うなんてことも一切ありません。名前出しや顔写真入りで、「何千万稼げるようになりました」とか、リスクを晒して儲かった自慢など不自然極まりないことですし、私どもでは一切行いません。


月足を見るとコロナショック前後、高値では5000円、安値では3850円の保ち合い。2年以上保ち合いを抜け出ていませんね。
エントリーしたのが5/2 4351円。
仮に上値抵抗線まで上昇したとして、(5000 – 4351)= 649円 約15%の利益
5000円をブレイクできたとして次に2018年の10月の高値を抜けるかどうか?
- 5000円の上値抵抗線を抜けること
- 2018年の高値を抜けるかどうか
上昇を続けるには、この2つの壁があります。
この銘柄が強ければ、2つ壁があろうが問題なく抜けていくことでしょう。
そこで、大塚HDが強いかどうか?
私の考えを押し付けるのもどうかと思いますが、強いとは言えません。
理由は以下の通り。
- なぜ2年以上も保ち合いから抜け出せないのか?
- コロナショック以降株価が何倍にもなる銘柄があるのに、大きく買われなかったのはなぜなのか?
それは、強くないから。
相場参加者が魅力を感じてないので資金が流れてこないのです。
資金が入らない銘柄の株価は上がりません。
超トレンドフォローを目指すなら、適切な銘柄選定ではありません。


週足を見ると、保ち合いということがわかります。下値支持線で反発し、上値抵抗線で反転下落。約24%の幅での保ち合いです。
この特性を利用して、下値支持線の反発を確認しエントリー、その後上値抵抗線をブレイクできたなら、含み益を持ったままラインブレイク後の上昇を取りにいくことができます。上値抵抗線で跳ね返されたとしても適当なところで利食うか、最悪同値撤退すればよくリスクを低減した仕掛けが可能になります。
このことから、チャート分析上では、良いタイミングを狙っています。
7433 伯東 チャート分析
- Yさん
-
〚7433 伯東〛
【5/6 寄付2650円で100株新規買】<根拠>
- 月足・週足、調整から切返し反発。
- 2200円の節目に引ける支持線と1/4と3/25の2点を結んだ抵抗線から出来る三角保合をブレイ ク。
- 1月下旬から2500円のラインが意識されていたが、2500円のラインをブレイク。
- BB+2σバンドブレイク。
- GUで大陽線、100万株を超え出来高急増。
- 3/25の直近高値ブレイク。
- 時価総額557億と小さめなので資金が入ってくれば大きく動きやすい。
- 直近高値をブレイクした事で空売のLCと手仕舞の買戻し、抵抗線ブレイク狙いの新規買、下で買っていた人の増玉の買が入ってくる。
<LC>
- 前日大きく動いているので小さい気もするが、ー5%にしておく。2650×0.95=2517
- 2517円に逆指値、成行注文発注
<シナリオ>
- 順調に上昇し含み益が10%到達で増玉し本玉の逆指値を同値に引き上げる。
- 反落して建値を割ってもトレンドの崩れとはならないのでLCまで維持する。
私どもでは受講者さんに報告などを強要することは一切していません。
どこかのサイトのようにお客さんの声を作文することもありませんし、お金を払って書いてもらうこともしていません。また、仲間内で儲かった声を書き合うなんてことも一切ありません。名前出しや顔写真入りで、「何千万稼げるようになりました」とか、リスクを晒して儲かった自慢など不自然極まりないことですし、私どもでは一切行いません。


2200円の下値支持線2は、2021年11月から機能しており信頼度は高い。ただし2200円を割れば大きく下げる可能性大。


2022年に入ってからの三角保ち合いは、下値支持線の起点が2021年11月で、5ヶ月近く割と長い期間で形成されており、上値抵抗線ブレイクも意味があり信頼度は高い。
ホルダーは手仕舞い売りに動かない。特に窓あけ上昇した2021年11/1以前のホルダーは全員が含み益の状態であって、急いで売る必要がない。むしろ早々に利食うことで今後上昇した時の利益を取れないことになるので、せめて窓あけ上昇の2200円を割るまでは保有し続けたいと考えている。5ヶ月近く下値支持線が機能していることがその証拠と言える。
つまり、売りは出ない。
2022年1月以降売られるのは、2500円より上で買ったホルダーの投げ売りであって、2200円を割り込むほどの下落の勢いは無い。
一方買いは、3月、4月とウクライナ侵攻による情勢不安から資金の流入が控えられていたことにより、高値が切り下げた格好となる。とはいえ、半導体製造装置に強みを持つ伯東は相場参加者の関心が集まる重要セクターであることには違い無い。もし、関心も無く資金が入らないなら、とっくに2200円を割り込んでいる。
4月末までは、
買い ≦ 売り
買いが弱く高値で買ったホルダーの手仕舞い売りが出てやや売りが強い状態。
- 買われるきっかけがあれば、三角保ち合い上放れで上昇転換することになる。
- 買われるきっかけがなければ、2200円の下値支持線で下げ止まるか、割り込んで下落転換となる。
4/28に自社株買いが発表された。買われるきっかけとしては十分。
5/2から急騰。三角保ち合い上放れ。さらに、3/28の直近高値もブレイク。5/6には1/4の高値もブレイク。
ただし、自社株買いのインパクトがいつまで続くかはわからない。