実践投資研究所のチャート解説
株チャート分析と実践投資家の心理学CHART READING / ローソク足の読み方
ダブルボトムとは?
二番底とネックライン、完成前後を読む。
二つの底から上抜け確認まで。架空の数値図と練習問題で、候補と完成を分けます。
2010年03月05日付の原稿を改訂 | 改訂:2026年10月29日
二度、同じあたりで下げ止まった。W字に見えるから、もう底なのだろうか。二番底を見つけた時点と、その後に戻り高値を越えた時点では、確認できた事実が違います。
この記事は、ダブルボトムの基本形とネックラインを図で確かめ、完成前の候補と、完成条件を満たした後を分けたい方のための解説です。形の名前を、次に確認する価格へつなげます。
ダブルボトムは、下落の後に近い価格帯で二つの底を作る反転パターンです。二底の間の戻り高値がネックラインの基準になります。本記事では、二番底の後、その線を終値で明確に上回った時点を完成条件とします。
01二番底だけで、完成とは決めない
下落から一度反発し、再び下げた価格が前の安値に近いところで止まり、もう一度戻す。この二つの谷がダブルボトムの候補です。二番底の後も上昇が続き、二底の間につけた戻り高値を越えるかを確認します。
ネックラインは、その中間の戻り高値を通る水平線です。二つの安値を結んだ線ではありません。一番底、戻り高値、二番底を別々に印をつけると、どこを越える必要があるかが明確になります。
二つの底が一円単位で完全に同じになる必要はありません。少し高い二番底も、少し安値を更新して戻す形もあります。ただし、どれほど離れてもよいわけではありません。同じ安値帯とみなす幅を事前に決め、時間足と直前の値動きに照らして比較します。
本記事は終値で上抜けることを条件にします。足の途中で一度越えたことと、足が確定して上に残ったことを分けてください。日足を見ているなら日足の確定、週足なら週足の確定です。
02右端がどこにあるかで、確認済みの範囲が変わる
図の一番底は1,000円、二番底は1,010円です。安値を切り上げて戻していても、右端の終値1,110円はネックライン1,120円の下にあります。これは二番底からの回復を観察している段階です。二度止まったことを、上抜け確認の代わりにはしません。
こちらは終値1,180円でネックラインを越えた別の状態です。本記事の完成条件を満たしています。しかし、完成という名前は、以後も必ず上がり続けるという意味ではありません。二つの図は確認時点の違いを示す架空例で、未完成の図から必ず次の図へ進むという予告ではありません。
元の記事は、下落時とネックライン上抜け時の出来高にも注目していました。実際の株式チャートでは、上抜け時の出来高を直近の水準や前の反発局面と比較し、価格の動きと合わせて記録します。必ず出来高が増えるとは限りません。図には出来高を示していないため、図だけでその条件を確認したとは扱いません。
03上抜けた後も、見方を支持する動きを確かめる
ネックラインを越えた後、そこまで押して再び上がる場合があります。一方で、戻らずに進むことも、線の下へ戻ってしまうこともあります。押しを必ず待てばよい、必ず戻る、と決めつけないでください。
上抜け後に価格帯を維持できるか、再び線の下へ戻るか、二番底付近まで下げてしまうか。どの価格を、どの時間足の終値で確認するかを先に書きます。途中で形が崩れたら、同じ名前にこだわらず見方を点検します。
元の記事が述べた、売り持ちの人の買い戻しや、安値付近で買おうとする人の動きは、立場の違いから考える需給の仮説です。チャートだけで参加者全員の心理や注文を特定することはできません。「これ以上下がらない」とは断定せず、その後の価格で確かめます。
二番底付近での先回りと、ネックライン上抜け後の確認は、別の参加ルールです。早く入るかどうかという好みだけで混ぜず、未保有なら参加条件、保有中なら維持・撤退条件と損失管理を分けて考えてください。
逆三尊底は、中央が最も深い三つの谷を持つ形です。ダブルボトムは二つの谷です。どちらも戻り高値との関係を見ますが、谷の数とネックラインの引き方を混同せず、関連記事の図で比較してください。
04一時的な上抜けと、終値での上抜けを分ける
架空の日足です。下落後、一番底1,000円、中間の戻り高値1,120円、二番底1,010円をつけました。その後の足は高値1,135円・終値1,110円でした。「終値がネックラインを明確に上回る」を条件にした場合、完成と記録できますか。翌日の終値が1,130円になった場合はどうですか。
考え方を読む
最初の足は一時1,120円を越えていますが、終値1,110円は線の下です。終値での完成条件は満たしていないため、候補のままと記録します。
翌日の終値1,130円は1,120円を上回るので、例の条件ではその日の確定後に完成と記録できます。ただし、その後の継続は未確認です。上抜けた線を保てるか、反対に戻されるかを、次に点検する条件として残します。
「二つの底の位置/間の戻り高値/現在の終値/次に支持・撤回を確認する価格」を、自分が見ている時間足と一緒に書いてください。