実践投資研究所のチャート解説
株チャート分析と実践投資家の心理学CHART READING / ローソク足の読み方
明けの明星・宵の明星とは?
三本の変化と、出た位置を読む。
星の前後で何が変わったか。窓と回復幅を整理し、過去チャートで読み比べます。
2009年08月02日付の原稿を改訂 | 改訂:2026年10月28日
大きく下げた翌日に小さな足が出た。それだけで「底だ」と考えていませんか。明けの明星は、迷いに見える二本目だけでなく、その後にどう切り返したかを三本で読む形です。
この記事は、明けの明星と宵の明星を見つけたい方、三本の並びから参加者の立場の変化まで考えたい方に向けた解説です。小さな足が出た時点と、三本目が確定した時点を分けて読みます。
明けの明星は下落後の「陰線→小さな足→陽線」、宵の明星は上昇後の「陽線→小さな足→陰線」が基本です。星の位置、窓、三本目が戻した範囲を合わせて確認します。
01小さな足だけで、転換を先取りしない
最初の大きな足と、次の小さな実体の足、反対方向へ戻す三本目。この三段階をまとめて読むのが明けの明星・宵の明星です。二本目は陽線でも陰線でもあり、十字線に近い形も含めて扱われます。
本サイトでは元記事に合わせ、二本目が一本目から離れ、三本目で逆方向に切り返す窓のある形を重視します。窓を見る際は、実体が離れたのか、ヒゲを含む高安値も離れたのかを分けてください。
資料やツールでは窓や三本目の戻り幅の条件が異なる場合があります。小さな足を挟んだだけの三本を、厳しい窓の条件まで満たした形と同列にしないこと。チャートを比べる時は、採用する条件を先にそろえます。
02明けの明星と宵の明星を、鏡のように比べる
明けの明星は、下落の流れの後に長めの陰線が現れ、その下側で小さな足が出た後、陽線が一本目の陰線の実体へ戻す形です。元記事が説明してきた基本例では、三本目が一本目の実体の半分以上を回復する位置で引ける点にも注目します。
小さな二本目は、それまでの下げが同じ勢いでは続かなかった場面です。そこから三本目が戻して、初めて切り返しの強さを検討できます。二本目だけを見て、三本目の陽線まで起きたことにしないでください。
宵の明星は反対に、上昇後の長めの陽線、その上側の小さな足、一本目の実体へ下げる陰線の組み合わせです。基本例では三本目が一本目の実体の半分以上を押し戻す位置で引ける点を見ます。
含み益を確定したい保有者、高値で参加した人、押し目を待つ人。それぞれの立場を置くと、上昇が続かず下へ戻った時に何が苦しくなるかを考えられます。実際にその注文が出たことは、三本の足だけでは特定できません。
03同じ三本を、出た場所と合わせて読む
次の図は元記事に掲載していた過去の実チャートです。丸印・矢印とその後の値動きまで含むため、右側を見た後の説明と、当時までに見えた条件を分けて読みます。

図の二つの丸印を比較します。最初に直前までどれほど下げたか、過去の安値に近いかを確認します。次に三本を一つずつ見て、小さな足の位置と三本目の回復幅を確かめます。図に上昇の結果が描かれていても、三本目の終値時点でその先の上昇幅まで分かっていたわけではありません。

この図では、長い上昇の最後というより、急落後に戻した場所で宵の明星を確認しています。直前数本の上昇と、さらに左側にある大きな下落を両方見ます。短い戻りの終了と、長い流れの転換を同じ言葉で片づけないためです。

こちらは上昇が進んだ後の図です。上値が伸びなかった場所、三本目が押し戻した範囲、その後の安値更新を順に確認します。二つの宵の明星を並べることで、形は似ていても左側の流れが違うことを確かめられます。
04三本目の終値で記録し、後続足で検証する
明けの明星なら、三本目の上昇を維持して高値を更新するか、星の安値へ戻ってしまうか。宵の明星なら、三本目で押された後も安値を切り下げるか、星の高値を回復してしまうかを追います。
三本がそろった時点で、前の流れ・窓・実体の回復幅・高安値を書き、次にどの水準を確認するかを一つ決めます。終値の確定を待つのか、期間途中の価格を見ているのかも記録してください。
架空の日足です。下落後、一本目の陰線は始値1,100円・終値1,000円。下側で小さな二本目を作った後、三本目の陽線は1,070円で引けました。一本目の実体の何割を回復しましたか。この情報だけで窓の条件まで確認できますか。
考え方を読む
一本目の実体は100円幅で、1,000円から70円戻したので、実体の70%を回復しています。半分を越えて戻したことは分かります。
ただし、各足の始値・終値と高安値がそろっていないため、二本目との窓や、三本すべての位置関係までは判定できません。戻り幅の計算と、足型の全条件の確認を分けます。その後の上昇継続も、まだ確認する対象です。