トレイリングストップは、こうやれ!
トレイリングストップですが、増し玉が同値撤退になったらトレイリングストップの価格は、一律高値から-10%で良いでしょうか?
トレイリングストップのトレイリングは、追いかけていくということです。高値を付けたら、高値に応じてストップを引き上げることがトレイリングストップです。理解不足の人も多いと思うので、徹底解説します。
基本は単純
超トレンドフォロー戦略では、
- 本玉が10%の含み益で、増し玉1をエントリーします
- 本玉が20%の含み益で、増し玉2をエントリーします
- 本玉が30%の含み益で、増し玉3をエントリーします
- 本玉が40%の含み益で、増し玉4をエントリーします
- 本玉が50%の含み益で、増し玉5をエントリーします
これを、ピラミッディングといいます。
本玉が10%の含み益で、増し玉1をエントリー。この時、本玉の逆指値を同値撤退。増し玉1の逆指値をー5%にします。これが基本。
例えば、
本玉が12%の含み益で両建ての新規売り注文を高値ー10%の+2%でセット(ここは含み益が小さいので両建てにせず、+2%の逆指値注文でも可)
増し玉1の逆指値-5%
逆行し逆指値にかかった場合、
本玉+2% 増し玉-5%
合計ー3%
例えば、
本玉が15%の含み益で両建ての新規売り注文を
高値ー10%の+5%でセット。
逆行し逆指値にかかった場合、
本玉+5% 増し玉同値撤退
合計+5%
本玉が20%の含み益で両建ての新規売り注文を
高値ー10%の+10%でセット。
増し玉2をエントリー
逆行し逆指値にかかった場合、
本玉+10%
増し玉1+5%
増し玉2ー5%
合計+10%
本玉が30%の含み益で両建ての新規売り注文を
高値ー10%の+20%でセット。
増し玉3をエントリー
逆行し逆指値にかかった場合、
本玉+20%
増し玉1+15%
増し玉2+5%
増し玉3-5%
合計+35%
本玉が40%の含み益で両建ての新規売り注文を
高値ー10%の+30%でセット。
増し玉4をエントリー
逆行し逆指値にかかった場合、
本玉+30%
増し玉1+25%
増し玉2+15%
増し玉3+5%
増し玉4-5%
合計+70%
本玉が50%の含み益で両建ての新規売り注文を高値ー10%の+40%でセット。
増し玉5をエントリー
逆行し逆指値にかかった場合、
本玉+40%
増し玉1+35%
増し玉2+25%
増し玉3+15%
増し玉4+5%
増し玉5-5%
合計+115%
リスクを限定し利益の最大化を図るべし
損失が完璧に回避できていることがわかりますか?本玉が+10%になるまでは、マイナスが出ますが、+10%を達成した以降逆行したとしてもマイナスになりません。これが損を極めて限定しているという意味です。
もし、一回も増し玉しなかったら、
- +10%の時は当然+10%
- +20%の時は当然+20%
- +30%の時は当然+30%
- +40%の時は当然+40%
- +50%の時は当然+50%
そのまんまですから、これはわかりやすいと思います。では、最初に大きなポジションを取ったらどうなるでしょう?
超トレンドフォロー戦略では+50%の時に600株になっていますから、比較のため最初から600株エントリーしていたら+50%の時には、「+50%×6単位(600株)で300%」ということになります。
超トレンドフォロー戦略では、単純に+50%の時の含み益は、
- 本玉+50%
- 増し玉1+40%
- 増し玉2+30%
- 増し玉3+20%
- 増し玉4+10%
- 増し玉5 0%
合計+150%
最初から大きなポジションを取った方が大きな利益になるのは当然ですね。しかし、逆行した場合、最初から大きなポジションを取れば、「-5%×6単位(600株)=-30%」当然大きな損失になります。
一方、超トレンドフォロー戦略では小さく入るので、「-5%×1単位(100株)=-5%」-30%とー5%ですから、ここで大きな差が出ますね。
大きなポジションを取ることは、同時に大きなリスクも伴います。大きく入ってそれが上がれば、すぐに大金持ちになれますがドラえもんと同居していないので未来はわかりません。だから小さく入ってリスクをー5%と限定し、含み益を担保にしながら増し玉を乗せていき利益の最大化を狙っていくわけです。
小さく入るので、それだけたくさん種まきができるメリットもあります。
タイムマシンがあるなら、一発大きく買えばいいでしょうが、上がるかどうかなんて買う段階で分かるわけがありません。ちなみに、明日上がる株を教えるというやつは、詐欺師です。
大数の法則を生かすために、手数を増やす・・・つまり、たくさんエントリーする。その中から、ビッグトレンドになるものに資金を集中しトレンドが出れば乗り続けていく。これが超トレンドフォロー戦略です。言葉でいえばこんな感じですがわかりましたか?
超トレンドフォロー戦略は野菜を育てるのと同じ
維持管理のイメージは野菜を育てるのと同じ。
たくさんタネを蒔いて、芽が出てくれば元気のいいものを残して間引いていく。水をやり、肥料を与え、虫が出たら捕殺し病気にならないよう予防も行う。
実がつき始めたら栄養が集中するように摘果もするし、鳥に食われないようネットを掛けたり袋を掛けたり。それでも満足のいく実にならないこともある。冷夏で不作の場合もあるし、台風でなぎ倒されることや、大雨で水に浸かることもある。でも、やるべきことを淡々とやり続けるからこそ美味しい果実をいただけるんです。
種を植えたから良い果実が取れるわけではありません。大数の法則にしたがい種まきをし、丁寧に維持管理をこなしてこそ、良い果実が収穫できる。
稼げないやつが考えるのが一発必中の狩猟型。取り逃がしたらそれで終わり。手持ち資金が激減し、すぐに闘えなくなる。
超トレンドフォロー戦略は農耕型トレーディング。リスクを極めて限定し、増し玉(ピラミッディング)で利益の最大化を図る。つまり、ポジションを丁寧に育てていく。
すごい戦略でしょ(笑)