プロの世界の成功確率

投資心得

プロの世界の成功確率を考える

プロ野球選手になれる確率は0.16%だそう。1000人の野球小僧のうち1人から2人が夢を叶えられるという割合。

プロ野球の平均年棒が4468万円。結構もらえるなーと思ったら大間違い。楽天の田中選手が9億円、ソフトバンク柳田選手が6億円と、もらう人はガッツリ貰ってるのでそれだけで平均を一気に引き上げる。

平均貯蓄額が1250万円というのも同じで、「こんなにない。うちは平均以下だ」と思うのと一緒。これもものすごい貯蓄がある人が平均値を引き上げている。貯蓄の場合の中央値は350万円。プロ野球の年棒では1600万円。中央値とは、データーが5個あったら、中央の3個目の値のこと。

それでもいいじゃんと思うかもしれないが、10年プロでいられる人は4割。年を取るとパフォーマンスが落ちるのは当たり前でそのうちクビを告げられる。

小学生の頃から野球を始めて中学高校大学と野球漬け。青春時代を野球一筋に打ち込んで、野球少年はみんなプロにあこがれるけども、これが現実。

華やかに見える世界でも、裏側をのぞいてみるとこんなもん。楽じゃない。

では、給料が高いお医者さんはどう?

新成人の人数は120万人ぐらい。医学部の定員が9200人ぐらい。医学部に入れる確率は0.8%。医大に進学したからといって全員がお医者さんになるわけではないので、もっと割合は低い。

お医者さんの平均給料は1380万円ぐらい。

高校時代を受験戦争で明け暮れて、大学を6年インターンを2年。10年以上の時間を費やし、学費は私立では5000万円かかる。

給料のいい業種だが、これまた大変な世界。

プロ野球も、お医者さんも、華やかな一面しか見ないから、「いいなー、羨ましいなー」ぐらいにしか思わないだろうが、開かれた門戸は極端に狭い。

考えたら当たり前のことで、門戸をガバガバに開き、なりたい者が全員プロ野球選手になれて、なりたい者が全員お医者さんになれるなら、たくさん給料をもらえるはずがない。誰もができないから高い給料をもらって当然と言える。

みんなができると言えば、例えばコンビ二のバイト。コンビニのバイトに年間1500万円払っていたら、コンビニの商品はバカ高いものになってしまう。これでは商売は成り立たない。

プロの世界は、そこに辿り着くまでの労力も大変。お金もかかる。だからこそ、たくさん稼げる。それが当たり前。

じゃあトレードは?

トレーダーの80%は、6ヶ月以内に辞めるか失敗する。6ヶ月以上生き残った20%の内、80%は5年以内に辞める。5年以上トレーダーとして生き残れるのは、100人のうちたった4人。96人はお金を増やす事ができない。これが一般的に言われていることではあるが、私の肌感覚では稼ぐようになれる者は1%以下。100人に一人もいない。

ちなみに、投資を勉強する人たちは、全員同じような道をたどる。投資本を買い漁り、片っ端から秘密の法則を見つけようとする。証券会社のセミナーに出席して、儲かり情報を探す。会社四季報を読み込みお宝がないか探す。町の投資教室、情報商材、ネット上の教材から各種セミナーに血眼になって参加する。

こんな感じで、あなたが考えるようなことは全員が考えるし、すでにやってる。そして、一獲千金を夢見て、そうしてきた。その結果が、1%以下の成功率。

この事実が、「勝ったこともない者が考える程度のやりたいことだけをやり、面倒で手間なことは避けて通る。それなのに、なぜ、自分だけはうまくいくと思えるのか?」というメッセージにつながっていく。

トレードも大変な世界。のど飴のCMのように「舐めたらあ〜か〜ん♪」の世界。

だから、「大化け銘柄を教えてやる」とか、「10倍株の見つけ方を教えてやる」とか、「一日5分で儲けられる」とか、「主婦が7万円を1億円にした」とか、こういうのは言っていることは詐欺そのもの。

じゃあ、うちの受講者さんはというと・・・

機密事項なのであかせないが、ザックリとだけ言うとトータルで100万円以上稼いだ人は2%より多く、50%より小さい。この間のどこか。

相当高確率といえる。

素人が考えるあらゆる方法で学んで、せいぜい1%。仮にうちが2%の成功率としても、2倍成功できることになる。50%の成功率だとしたら、50倍ということになる。

この違いは何かというと、パーソナルトレーナー方式を取ってること。イメージはライザップのマンツーマン指導法。一人でやる筋トレは1週間以内に投げ出すことになる。やり方にロスが多くなり続けたとしても効果は得られない。ダイエットは食べたいものも食べられず、食べたいだけ食べられない。ストレス社会に暮らしていて、食事コントロールが容易にできるほど強い心は持っていないのが普通。そもそも、規律正しい食事ができるなら最初からダイエットなど必要ない。

人間は楽な方へ流される生き物だ。余分な負荷がかからないように、エネルギーやストレスが軽減されるように、辛いことより楽なことを選ぶようにできている。これは、無意識下で行われる本能。本能は元の楽な世界へ引き戻そうとする。これが失敗する最大の原因なので、引き戻されないように常に意識する必要があるが、それが一人だと到底無理。だから、ライザップ方式は高い効果がある。

他にこんな事をやっているところはない。トレードでお金を稼げない金融屋崩れの御仁とか、反社組織のフロント企業がやってたりとか、とてもとてもアドバイスできる者がいないから、個別指導なんてできるわけがない。

で、よそさまがやってることはというと、見てくれのいい豪華な教材を作り、動画セミナーを作り、それらしく振る舞っているだけ。ほとんど詐欺。

そんなもんだ。

だから個別指導なんてできるわけがない。やってることは、一方通行の知識の伝達。しかも「結論」しか言ってない・・・というか言えない。

本来優れたトレード技法の裏には、当事者が胸をかきむしりながら思考し、汗と血を流しながら大きく資金を溶かし、試行錯誤、紆余曲折・・・。

欲と恐怖の感情と格闘しながら積み上げてきたプロセスがある。パターン化されたものやハウツーには完成までのプロセスなど表現していない。

山のてっぺんに登るのに、綺麗に整備された高規格道路とロープウェイで行くのと、砂利道とぬかるみ、笹や薮を掻き分けて山岳ガイドに山登りのコツを指南してもらいながら登るのと、どちらが力がつくか?

その辺の投資教材で稼ぐようになれない理由と、うちで稼ぐようになれる理由は、こういうこと。

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