三日坊主を克服せよ

トレードの世界は厳しい。多くの人が三日坊主で終わってしまう現実がある。しかし、強くなっていく人たちは、ある重要なコツを知っているのだ。今回は、そのコツを紹介しよう。

三日坊主の現実

「今年こそ毎月利益を出す！」と年始に誓ったにもかかわらず、1か月目から大損で撃沈する人は多い。「もういいや」と簡単に諦めてしまうのだ。そして思い返せば、去年も同じことを言っている。

この現象は認知的不協和と呼ばれる。目指す目標と現在位置があまりにも違いすぎると違和感を覚え、解消しなければいられなくなる。そのため途中で投げ出し、トレードの勉強すら辞めていくのだ。

相場はゼロサムの世界だ。小学生3年生が勝つためには、小学3年生以下のカモが必要だ。小学3年生が頑張ったところで、プロ相手に勝てるわけがない。しかし、残念ながら、小学３年生レベルの者もそれ以下の者も、丸ごとかっさらっていくのが相場巧者なのだ。

だから中途半端では、ただただお金を失うだけで終わることになる。

では、強くなっていく人たちが知ってか、知らずか、コツがある。それは次の2つだ。

少し手を伸ばせば達成できる目標を決めて、頑張って目標を達成する。そして、次の目標を決めて達成し、これを連続でやり続ければやがて大目標は達成できる。

うちの事例では：

このように、小さく刻んだ目標を達成し続ければ、確実に成長していける。

2024年9月12日、岩手県大槌町で生後1カ月の赤ちゃんを抱いた母親がツキノワグマに襲われる事件が発生した。この母親は、我が子を守るため、突進してきたクマを蹴り飛ばして撃退したのだ。

この事例は、「誰かのために戦う」ことの力を示している。子供のためならクマを蹴り飛ばせる。困難な状況でも、次々と襲い掛かってくる障害をはねのける力になるのだ。

「誰かのために戦う」という概念は、人間の行動や動機づけに深く関わる重要なテーマだ。この考えをさらに掘り下げると、以下のような側面が見えてくる。

動機づけとしての力

「誰かのために戦う」ことは、強力な動機づけとなる。自分以外の誰かのために行動することで、通常以上の力を発揮できることがある。これは、スポーツ選手が国や地域、チームのために戦う姿勢に顕著に表れる。オリンピック選手が日の丸をつけて世界の舞台に立つことは、これにあたる。

自己を超える力

他者のために戦うことは、自己中心的な考えを超越する力を持つ。これにより、個人の限界を超えた行動や成果をもたらすことがある。災害時や危機的状況下で、他者を助けるために自己を顧みず行動する人々の姿がこれを表している。

戦時中、鹿児島県知覧から多くの若者が命を懸けて飛び立った。

最年長特攻隊員

32歳の伍井芳夫陸軍中佐は、知覧基地最初の特攻出撃を率いた。妻と3人の幼い子どもを残して出撃する前、生まれたばかりの息子に宛てて次のような手紙を残す。

「勉強シテ日本男子トシテ陛下ノ御子トシテ立派ニ成人シテ下サイ」

少年飛行兵たちの覚悟

17～19歳の少年飛行兵たちは、特攻隊員になることを知らずに訓練に参加した。しかし、自らの運命を悟ったとき、彼らは躊躇することなく任務を受け入れた。祖国のため、両親のために死ぬのは価値のあることだと信じていたからだ。

佐藤新平少尉の「留魂録」

23歳で戦死した佐藤新平少尉は、特攻隊に指名されてから10日間で「留魂録」と題した日記を書いた。
「最後まで操縦桿を握って死ねる有難い死場所を得る事が出来、新平、幸福感で一杯です」

鳥浜トメさんの献身

「特攻の母」と呼ばれた鳥浜トメさんは、特攻隊員たちの最後の時間を温かく見守った。自身の着物や家財道具を売ってまで彼らをもてなし、多くの隊員から信頼される存在となる。トメさんの行動は、特攻隊員たちへの深い愛情と敬意の表れだった。

これらは、特攻隊員たちが家族や国のために命を懸けた決意と、彼らを支えた人々の愛情を示すものである。「誰かのために戦う」ということが、どれだけ強い動機づけになるかわかる事例である。

強くなっていく人は、これらのコツを意識的に利用している。小さな成功を積み重ねろ、誰かのために戦え。この2つのコツを実践すれば、トレードの世界でも成功への道が開けることになる。

小さな成功を積み重ねろ。誰かのために戦え。

トレードの世界で成功したいなら、今日からこのコツを「あえて」実践してみることだ。三日坊主などつまらないことで悩む必要がなくなる。

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