リスクを抑えた(限定した)トレードスタイル(戦略)こそ正義

あなたのトレード法に影響を与えた本はありますか。

Aさん@信州
受講者さん

「知られざるマーケットの魔術師」ジャック・D・シュワッガー (著)より。

第7章 ジェフリー・ニューマン

Q:あなたのトレード法に影響を与えた本はありますか。

A:「欲望と幻想の市場」です。

すでに行っていたことが間違っていないと確信しました。最も重要なことは、適切なセットアップが形成されている場合は大きく賭けて、そうでない場合は小さくしか賭けないということです。私の勝率が50%を大きく下回っていても成功しているのは、年に1~2回、パズルのすべてのピースがそろっていて、大きく賭ける必要があるときが分かるからです。

これに対して著者(シュワッガー)は章の最後に以下のようなまとめのコメントを記していました。

『ニューマンはトレードに特に強い確信を持っているときに、一気に動く。但し、彼のトレードスタイルのこの側面には特に注意が必要で、ほとんどのトレーダーがこれをまねようとするのは危険だ。彼が一銘柄で極端に大きなポジションを取って成功したのは、次の三つの要素が備わっていたからだ。

第一に、彼は強い確信を持っているトレードでの勝率が高い。

第二に、彼は増玉をするので、一銘柄か一セクターで口座資金の三分の一を占めるころには、平均した買値が非常に安くなっているので、株が下げ始めたときでも、かなりの含み益がある。

第三に、おそらくこれが最も重要なことだが、株価が下げ始めるか、思惑どおりの動きをしていない兆候が見られたら、彼は素早くポジションを減らしていくか、一挙に手仕舞う。

これらと同じスキルを持っていないかぎり、ポジションをこれほど集中させるのは非常にリスクが高く、口座資金をすべて失ってしまう危険がある。』

うーん。誤訳? それとも著者の勘違い?

自分は、以下のように、”強い確信を持っているトレード”を”強い銘柄でのトレード”と捉えて(置き換えて)読みましたので。むしろリスクを抑えた(限定した)トレードスタイル(戦略)だと思いました(^^)

「適切なセットアップが形成されている場合は大きく賭けて、そうでない場合は小さくしか賭けない」

⇒強い銘柄の場合は大きく増玉をして、そうでない場合は小さな試玉で種蒔を繰り返す。

私どもでは受講者さんに報告などを強要することは一切していません。

どこかのサイトのようにお客さんの声を作文することもありませんし、お金を払って書いてもらうこともしていません。また、仲間内で儲かった声を書き合うなんてことも一切ありません。名前出しや顔写真入りで、「何千万稼げるようになりました」とか、リスクを晒して儲かった自慢など不自然極まりないことですし、私どもでは一切行いません。

言ってることの本質は

インタビューされるトレーダーって、スーパートレーダーなんですよ。当然ですよね。凡人の平凡な考えを聞き取ってへタレトレードを本にしたところで意味がありませんから。

所詮、凡人が一人で考えることなんてたかだか知れています。非凡な才能を持つ者の思考を知ろうと本を買うわけですが、残念なことに非凡な人が見えているものと、The凡人が見えているものはまるっきり違うんですよ。

同じ人間だから同じものが見えていると思ったら大間違い。今の国会議員を見てたらわかります。国民のためと言いながら国民の方を向いていません。増税増税、大増税。しれっと社会保険料に少子化対策費用を上乗せ徴収、税額控除の廃止で実質負担増。年金支給の先送りと65歳までの納付延長。で、自分たちは未記載のキックバックで裏金作り。同じ日本人なのに、議員様と一般国民ではまるで違うわけです。

そこで、著者であるシュワッガーは、「彼のトレードスタイルのこの側面には特に注意が必要で、ほとんどのトレーダーがこれをまねようとするのは危険だ。」とし、三つの要素を解説しているんです。

でも、我々実践家はリアルな情報を元に利益を上げる戦略を運用すればいいのです。それが、これ。

強い銘柄の場合は大きく増玉をして、そうでない場合は小さな試玉で種蒔を繰り返す。

以下の記事に、基本的な超トレンドフォロー戦略の組み建て方を記載しています。

強い銘柄の場合は大きく増玉

超トレンドフォロー戦略は野菜を育てるのと同じを比べながら見て欲しいと思いますが次の本玉に30%の含み益が乗っかったケースの場合・・・

本玉が30%の含み益で両建ての新規売り注文を
高値ー10%の+20%でセット。
増し玉3をエントリー

逆行し逆指値にかかった場合、
本玉+20% 
増し玉1+15%
増し玉2+5%
増し玉3-5%
合計+35%

単純に含み益で35%乗っかることになります。超トレンドフォロー戦略の場合、50%以上を狙っていくのが基本です。50%に到達する前に逆行し下落したならプラスマイナスゼロで大成功ですから、この35%の含み益も担保にすることで、増玉は100株ずつのところ、200株にするとか、500株にするとか大きめのポジションを取るという上級テクニックも可能になります。

大きめのポジションで増玉し逆行したとしても含み益分を担保にリスクをコントロールしているので、含み益が50%を超えるビッグトレンドになった頃には、100株ずつ乗せた場合より大きな利益をもたらせてくれることになるわけです。大きくポジションをとっているので当然です。

このトレードに挑戦しているのがHさん。受講者の方は特別実践レポートでHさんの週次報告をご覧になり参考にさせてもらってください。

今回のAさん@信州のレポートの強い銘柄の場合は大きく増玉というワードには、こんな上級テクニックの秘密が隠されていました。

87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え

2023/11/28に発売された書籍でさっそく読んでみた。書籍のほとんどは株式入門書のような感じで、MACDがどういう意味だとか、新値足がどうした、一目均衡表がどっちに向いているといった言葉の解説と、シゲル爺さんのタイミングの取り方。そして、シゲル爺さんの生きざまが三分の一ほど書かれていて、残りが相場に対する考え方。

頭が下がるのは、本当によく研究されている。何か、特別な手法や情報があるから稼いでいるというのではなく、地道な努力の積み重ねの上に成り立つ素晴らしい投資スタイルを貫いておられる。

66歳からパソコンを始めて、今も現役でトレードをされる。午前2時に起床しデーター収集から始まり取引開始。相場が終わればその日の取引を記録に残し、問題点を洗い出し次に活かす。87歳のお爺ちゃんがこれをやってるんです。

この取り組み姿勢こそ、資産18億円を築いた秘密だと言えるでしょう。

まだまだ現役世代の私たちが、やるべきこともやらず、できない言い訳ばかりして、面倒だ、上手くいかない、損ばかりすると悲鳴を上げるようでは情けない。

非凡な人の物事に取り組む姿勢というものがよくわかる一冊でした。

シゲル爺さんの本を読んで感想が届きました

Fさん
人物man

圧倒的な毎日の取組みが、特別なことではなく当たり前のこととしてこなしていらっしゃいました。だからこその結果なのだと。結果を出すには、望むものに見合った努力が必要と 改めて思いました。

Tさん
人物man

87歳のトレーダーの本読みました。そこには証券会社の手数料の話や信用制度の話がありました。私が苦手とするのはこういうことをしっかり調べること。(途中省略)また、その本には監視銘柄にランクをつける。そしてさらにランクの中にランクをつけるとありました。同じことをしていると嬉しく思いました。

デイトレーダーとスイングトレーダーの戦略の間に大きな違いがあるんだなぁと思いました。デイトレーダーは、様々な情報をもとに、ある程度は将来の先行きは可能と思って勉強している情報にエッジがある。

スイングトレーダーは、トレンドフォローすると言うのは、売り勢力買い勢力を見極めこれからもそっち側に続くと言う可能性にエッジがあり、保険会社やギャンブルの元締めの様に、大数の法則を利用して、フィフティーフィフティーならトントンだし、1%でも価値の見込みがあればどんどん増えていく。確率にエッジがある。そのため日々の情報は不確実性の要素が強いため、そこまで重視しない。プラス50%以上を目指すのだから時間も要するのも、原因だと思う。デイトレーダーやスキャルピングはすぐ反応して沢山の株数をかけることで資金を増やすんだなーと思いました。もう一度読んでみようと思います。

Aさん@信州
受講者さん

良書のご紹介ありがとうございます!

> 私はこういう人の考えていることを
> すごく知りたいと思うわけです。

自分も知りたいと思いましたので、早速読んでみました。今回一読後に一番心に残ったフレーズは、以下の通りです。

私は自分の腕で勝負しているからこそ、ここまで金融資産を積み上げてこれたのです。(Part4 上がったら売る、下がったら買う)

正に、
職業・トレード職人(*1) (cis本)
ですね。目指します!(^^)

*1: 身に付けた技術で勝負する人。

Yさん
人物man

本を読みながら、投資力養成プログラムの教えと同じこと言ってる部分が多くあると思いました。マーケットの魔術師に出てくるスーパートレーダーは、生まれつき才能がある天才の印象を受けますが、シゲルさんは、勉強、反省、経験、鍛錬といった毎日の取り組みの積み重ねが、技になっている印象を受けました。

デイトレとトレンドフォロー、戦略は違っても強いトレーダーの考えていることには学ぶ所が多いので、時間がたってもすぐに見返すことができるように、下のように抜き出しました。「自分の頭で考える」本の中に何度も出てくるので、それだけ重要なのたろうと思いました。

  • 本当に重要なのは「材料そのもの」ではなく「その材料を受けて人々がどう反応するか」を考えること。
  • 相手の動きを読む。そして自分の頭で考える。このことを意識しない限り、株式市場では“いいカモ”になってしまう。自分の頭で考え、ほかの投資家心理を読むことが株で勝つためには重要。
  • 負けることもありつつ、トータルとして勝ち続けるためには、日々の経験と思考を積み重ねていくしかありいません。
  • 投資資金が少ないうちは、資金をある程度ためてから分散投資したほうが、結果はついてくる。
  • 売買基準に外れる投資はしないと決めている。「悔しい」とか「買っておけばよかった」とはまったく思いません。
  • 世間では「重要」だといわれていることについて、疑問をもつことも重要。ほかの人と同じことをしていたって勝てません。
  • 株価が2倍、3倍になってほしいとすら思っていません。なぜなら、それは自分の腕とは関係ない要素が大きいからです。私は自分の腕で勝負しているからこそ、ここまで金融資産を積み上げてこれたのです。
  • ファンドの人間に経験や技術では負ける気はしません。
  • 株式市場で生き残るには、「なぜ勝てたのか」「なぜ負けたのか」を考えることは欠かせません。そのために、ノートにも逐一記録するわけです。
  • 常に「これは本当かな?」と疑える人が資産を伸ばしていくんです。
  • 株は楽しい。でも決して楽なものではありいません。
    私は68年間株式投資をして、毎日記録をつけ、反省しているわけですが、そでれも読み違えます。トータルとして勝っているだけで、思ったとうりにいかないなんてことはザラです。
  • 1回1回の勝負は独立したもの。分けて考えなければいけないのに、切り替えができていない。そういう人が負けるのは必然ですが、そういう人が大半なのでしょう。人間は弱いんですよ。それを覆すのには、よほどの鍛錬が必要です。
  • 運よりも勉強がものをいう世界です。
  • 株は「心・技・体」が求められるもの。
    心 株価の動きに一喜一憂することなく、その場で最適な行動をとることができる冷静な心
    技 「ここだ」というときに売買する技術
    体 健康な体と資金面での2つの意味を持ちます
  • 株に向いている人、向いていない人というのはいます。頭はいいほうが呑み込みは早いでしょう。
    ただそれ以上に重要なのが、最初は負けたとしても、「よし、勉強するチャンスをもらった」と思って「なにクソ!」と奮起できるかです。「失敗してナンボ」ですよ。失敗の過程も、道が開けるまでのチャンスだと思ってぜひ楽しんでください。