トレンドフォロー戦略はこうやれ
ポイント

たくさんの受講者さんにアドバイスをしていると、「あー、わかってねーなー」と思うことがしばしばあります。今回は、3つのトレンドフォローに関する「わかってねーなー」と思うことを紹介します。
この「わかってねーなー」をつぶすことで、つまらないミスや損失を避けることができるんです。そうやって、少しずつでも成長していくことで、稼ぐトレーダーになっていくわけです。

興味ない事は聞こえない

「あー、わかってねーなー」と思うことがすごくある。
大事なことを伝えきれてない私が悪いのか?

多分そうだろう。耳に届いてないからわかってもらえない。
人は自分が興味あることにしか耳を傾けない。行動心理学ではカクテルパーティー効果と言う。

パーティー会場のようにざわついた場所でも、自分に関係することはよく聞こえるが、自分に関係ないことは耳に入らない。だから、伝わらないということは、自分に関係ないと思われてるのだろう。相場でいい結果を望むなら絶対無視できない重要事項だから自分に関係ないでは済まない。

根気強く、何度も、何度も、しつこく、しつこく、言い続けるしかない・・・ので言い続けることにする。

で、あなたは何がしたいのか?

「あー、わかってねーなー」と思うこと。それは、『どういう戦略なの?』

  • トレンドフォローなのか?
  • カウンタートレードなのか?

ということ。

買いポジションを手仕舞ったら、すぐさま売りポジションを建てる人は少なくない。いわゆるドテンと呼ばれるやり方をする。トレンドフォローをしなさいと言ってるから買いで入ったはずなのに、月足も週足も上昇トレンドを否定しきれない状態で買いがダメだったから売りで入る。

売りで入るならせめて、月足、週足を確認して上昇トレンドが否定され下落の様相を見せて下落のトレンドが出そうな状態でないといけない。大きな流れに乗ることがトレンドフォローであって、大きな流れに逆らうのに儲けられるはずがない。これが一つ目の「わかってねーなー」と思うこと。

トレンドフォローはトレンドが出ていれば、乗り続けていくことが基本。安く買って高く売る。この差額が利益になるので、極めてオーソドックスな戦略です。

カウンタートレードは、小さな波を取る方法。例えば5%含み益が乗ったらすぐさま利確する。

投資力養成プログラムではトレンドフォローをやるように指導しているので、カウンタートレードの詳しいことは省きます。省く理由は簡単、儲からないから。いや、少しは儲かる。正確に言うと労力の割りに儲からないから。

本気で大きな利益を上げようと思ったら、トレンドフォローを徹底するしかない。トレンドフォローが分かってなければ、儲けられないという事です。

トレンドフォローはこう考える

トレンドフォローの基本の考え方は、こう。

勝率が33%
損益比が1:2

つまり、100回売買すれば33回の勝ちと67回の負け。

損益比が1:2なので、
勝ち幅が2
負け幅が1

勝ちは、33回×2なので66
負けは、67回×1なので67

100回売買すれば、66−67で1の負け。100回分をトータルしてトントンになる計算。
これが基本。

とにかく徹底的にトントンを目指すことです。

損益比の1を守っていれば、多少勝率が悪くなったとしても大怪我をすることはありません。大怪我しないので、大きく資金を減らす事はありません。つまり、損失は完璧にコントロールされており、この先何度でもチャレンジする事ができるわけです。市場から退場させられることがないんです。

一方素人は、戦略を持たず勝率も損益比も関係ありません。

何を買ったらいいのか?
と、
どのタイミングで買うのか?

にしか興味を持たない。エントリーしたら、全部儲かって欲しいという思考で満たされてるわけです。

全部勝とうとしてるので、一回も負けたくない。負けがこわい。そんなことは絶対に不可能です。理屈では全部勝てるはずがないことを知ってるのに、実戦では全部勝ちたいと思う。

出来もしないことに神経を使い、損を受け入れずたまに得られる利益はすごく小さいそして気がついたら大きな損失を食らってる(笑)これが素人なんですよ。

真逆だったらどう?

全集中の呼吸で出来ることに神経を使い、出来ないことはできないと受け入れる。70%近くは損する事を理解し、損益比1:2で合格とする。これが実践家の姿勢です。


儲けたければ、
勝率が33%
損益比が1:2

を守るように徹底して訓練するんですよ。それを身につける為にチャートノックをやってるんです。


間違った思考のまま続けても、上手くいくはずないでしょう。今、上手くいってないなら、今のままの思考ではダメだという事。思考を入れ替えなきゃ。

トレンドフォロー。本当に儲けたければこうやれ!

ある受講者さん
受講者さん

「トレンドラインの買いポイントで買えず」

とありました。買いポイントと思えば、買えばいいだけのこと。逆行して損失になったところで、100回中の67回負けるうちの一回にすぎない。怖れる理由は一回も負けたくないからでしょ。一回一回、全部勝ちたいからで損をしたくないと思ってるから。

勝率が33%
損益比が1:2
という戦略なので、100回やれば67回負けてもいい事が理解できてないからです。

投資力養成プログラム第7回の損切り決定プロセスに則れば、損は完璧にコントロールできるんです。大損する事は絶対にありません。損を完璧にコントロールできている感覚を、チャートノックで掴むんですよ。

100回のうち67回負けるということは、ほとんど負けている感覚です。ほとんど負けていても、蓋を開けてみれば分かるはず。「あれ?言うほど損してないぞ」と。



こうやってチャートノックで感覚を掴むんです。練習のうちに感覚を身につけるんですよ。練習ですから失敗したって構わない。練習だから大損したっていいじゃないですか。実際のお金は減らないんだから。


実戦で100万損したら、相当ショックですよ。何とか取り返そうとリベンジトレードを始める。負けが数百万円になってくると、50万、100万の損は損と感じなくなる。気付いたら、1000万円を超えるほど損していて、一発逆転ホームランを狙うしかなくなる。一発逆転ができるなら、数百万円も損が積み上がる前に何とかできてるでしょうよ。

できないことに神経を使わないことです。

全集中の呼吸で出来ることに神経を使い、出来ないことはできないと受け入れる。70%近くは損する事を理解し、損益比1:2で合格とするんです。

練習でできない事は、実戦でできるはずがありません。
練習でできても、実戦でできるとは限りませんが、練習もせずに勝利はあり得ません。

トントンでは儲からんぞ。ではどうやって利益を出すか?

勝率が33%
損益比が1:2
が実現できれば第一段階は大成功です。



でも、これでは儲かりませんね。トータルトントンだから、損益はほぼゼロ。手数料分手出しになってしまいます。



では、儲けるにはどうするか?

トレンドフォローですから、トレンドが続く限り乗り続ける事です。増し玉のチャンスがあれば、乗せまくる事です。


例えば、
こういうチャート。

2413エムスリー(週足)

2回押してます。(丸印)

ここで、トレンドが終わったと思い手仕舞うならトレンドフォローをしてるとは言えません。トレンドが終わったと言い切れない場面で降りてるんだからトレンドに乗り続けてないんですよ。こんなトレードは行き当たりばったりのカウンタートレードです。

1600円で買ったとして、2020年11月では8200円にもなっています。2020年の3月に降りてしまってたら5倍にもなる株価を拾えてないわけです。


また、2020年4月に買ったとして、2020年の9月のもたつきで手仕舞ったとしてもトレンドから降りてしまっていることになります。これではトレンドフォローのメリットを十分享受できていないことになります。

トレンドが出ると言っても、一直線に上げ続けることはありません。反転下落と見せて再び上昇することもあるし(2020年3月など)、押しとみて拾ったら、反転下落だったということもある。その時点で、押しか?反転下落か?普通、未来がどうなるかなんて誰にもわからないことです。


わからないことをわかろうとしても意味がない。しかし、実践家ならできることがあるんです。



稼いでるやつは、この先どう動くのか分かってるはず。だから自分も次にどう動くのかを知る方法がわかれば儲けられるはずだ。秘密のノウハウを探したりないだけだ。誰か秘密のノウハウを教えてくれるやつはいないかなー。ってな感じで思ってるのが大衆投資家(笑)

この先どうなるかわからない時使うのが両建て!

わからなければ判断を先送りすればいいじゃないですか。
明日になったらハッキリわかるかもしれません。1週間経過したらもっとハッキリするかもしれません。

ハッキリわかった時点で、ポジションを閉じるのか?トレンドについていくのかを決めればいい。

判断を先送りするだけ。

こういうことを実践家はやってるんです。
秘密の方法を使って次の展開を読んでるわけではありません。「わからない事はわからない」と現実を受け止めてるに過ぎないんです。

判断を先送りすればいい。
つまり、ある程度方向性が見えてきた時に、どうするのか決めればいい。でもね、反転下落したまま下げ続けてせっかくの含み益を失ってしまったら元も子もありません。


だから、「両建て」するんですよ。


両建て中は損益は固定されます。株価が上げようが、下げようが、両建て前の損益に変化はありません。
両建て中は、判断を先送りしていることになるんです。
簡単でしょ。

わからなかったからハッキリわかるまで待てばいい。
そうやってトレンドに乗り続けていくんです。

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受講者さんの中でも、両建てせずに利食っとけばよくね?と思う人がいるでしょう。

2つ目の「わかってねーなー」です。



高値で普通買えないでしょうよ。
人は物を買う時安く買いたいし、高いものは買いずらい。
ましてや一旦利食ったなら、「そろそろ高い位置にある。ここが限界だ」と思ったから売ったわけで、高いと思って売ったのに、高いと思っていた付近で買えるかどうか?

買えるわけがない。



だからcisさんはこう表現しているんです。

『上がって高値がついたとき、僕は喜んで買う。だけれど普通の人はまず買えない。』

両建てならポジションは市場にあるんです。
確定利益ではなく、含み益として未確定になっている。

トレンドが継続するなら、市場に残しているポジションを生かして含み益を拡大させる。


「両建て」を使って判断を先送りする。


これが実践投資家の押し目対策です。

両建てして損失が出た!?って言うのはわかってない証拠

3つ目の「わかってねーなー」

同時に売りポジションを建てたが再上昇した。すると、両建ての売りポジションがマイナスになるんですよ。
それだけを見て、「損した、両建ては難しい」という人がいるんです。


正確には損したわけではなくて、売りポジションの損失分は買いポジションの含み益として乗っかってるんですよ。つまり、両建て以降は損失も利益もなく、含み益は固定されている状態。

両建ての意味がよく理解できていれば、「損した」という発想にはならないはずです。

簡単ではないのは確かです。
株価が再上昇して買いポジションに利益が乗ってきても、売りを外すまでは同時に損が増えていくんですから、損したと感じるのもよく分かる。

だから、売りを外すタイミングも練習しないといけませんね。

練習もせずにうまくいかないと言ってるのは、相場を舐めてるんですよ。逆に練習もせず上手くいくような事なら、誰も困る人がいなくなるでしょう。誰でもできるようなことに、利益をもたらせてくれる価値はありません。

誰かの損が誰かの儲けになるんだから、あなたが儲ける為に誰が損してくれるんでしょうね。

練習したものだけが強くなれるんです。

まとめ

  1. 儲けたければトレンドフォローに徹しろ
  2. 戦略を明確にし、常に戦略にのっとった売買を実現しろ
  3. 両建てで判断の先送りを使いこなせ



投資力養成プログラムでは、チャートノックという練習の機会を提供し徹底的にトレンドフォローをマスターしてもらいます。

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