
個人トレーダーの最大の弱点の1つに、「一人でやっている」ということがあります。
良くも悪くも一人。
相場の世界にも、ゴルフの練習場にいるような教えたがりオヤジがいる。知識だけ豊富なベテラントレーダーや、相場の世界から全否定されている負けっぱなしトレーダーが存在意義を示したくて初心者に説教したり、知識だけは豊富な事をひけらかしたり。明らかに良くない影響を撒き散らす者もいますから、「一人でやっている」事が悪いわけではありません。
一方、教材で学んでるとか、セミナーや投資教室で学んでると言ったって、所詮一人は一人。
一人でやる弱点は、自分の思考の枠から逃れることは、ほぼ不可能だと言うこと。
これは5000名を超える受講者さんのお世話をしてきて強く感じている事で、「この場合はこうだ」と明確にアドバイスしても、解釈する段階で間違って捉えていることは少なくありません。
「第◯回のテキストの▲ページに書いたのになー」
とか、
「前回の添削の際にも言ったのに」
と、こちら側の伝えるスキル不足を痛感させてもらえるとともに、一回二回言ったぐらいでは伝わらないんだと思い知らされる事が、本当に多い。
結局人は、これまでの習慣や考え方を変える事は簡単ではないことがよくわかる。
それが簡単に出来るなら、ダイエットで悩む人はいなくなるし、人生の中で何度も禁煙をしなくてもすむはず。
習慣や考え方を変えられないから、ダイエット業界が儲かるし、タバコ屋も儲かる。
ついでに、いい加減なトレードを繰り返して、資金を寄付してくれる人がいるから、証券会社が儲かるし我々のように緻密にスキルを積み上げたものが有利にもなる(笑)
要するに、これまでの習慣や考え方を変える事は簡単ではないし、これを一人でやり切るのはほぼ不可能と言っていいレベルでしょう。
以上が、「一人でやる事」のデメリットです。
「なくて七癖、あって四八癖」と言います。
「なくて七癖、あって四八癖」と言います。
癖がないように見える人でも七つの癖があり、癖が強い人では四八もあるという諺。
多かれ少なかれ誰にでも癖があるんですよ。
で、
その癖を自分で自覚できているか?
普通は自覚できてませんね。
自覚できてない癖や習慣なら、それを修正しようにもできるわけがありませんね。
自覚できず修正もできないなら、これからもずっと癖と付き合い続けることになる。
例えば箸の持ち方などのように日頃の仕草なら癖のままでも困ることはないでしょう。
これがトレードだとどうなりますか?
癖に気付かず、お金をドンドン垂れ流していくことになります。
自覚できてないので、直しようがありません。
自分の悪い習慣が自覚できてないのに儲かるようになれますか?
儲かるようにはなれませんよね。
だったらどうするか?
自分では気づけないのなら、
他の人に見てもらって、指摘された事に素直に向き合ってみる事です。
気付けなかった事に気付けるのは、あなたの目の前に立ちはだかっていた障害に風穴が開き、無限の可能性が開けたのと同じ事。
これが、個人トレーダーが成長するのに最も必要な事なんです。