あなたは「負けるべくして負けている」。そんな時の対処法はこれ!

実践投資アドバイザー

実践投資アドバイザーの住川が解説しました。
投資歴23年。投資教育事業は今年で13年。その間6,500名を超える受講者さんを指導。稼げるトレーダーを多数輩出。⇒ミッション及び会社概要投資力養成プログラム・受講者さんの声


- 次の記事を読むことで売買戦略の重要性がわかります -

「あれこれ自分なりにやっているけど、どうしても上手くいかない」
「せっかく利益が乗っていたのに今回の暴落で吐き出した」
「もう、何がなんだかわからなくなってきて混乱している」


こんな声がちょくちょく聞こえてきます。


もともと大金を儲けてやろうと
思って投資を始めたのに、

  • 上手くいかない
  • やればやるほどお金が減る
  • 勉強しても一向に成果が出ない

という状態では、しんどいに決まっています。


頑張っていることに対して成果が出なかったら
認知的不協和の状態になり、
心のバランスが崩れてしまうんです。

そしてバランスを取る方法として、
「相場から逃げ出す」という選択を
せざるを得なくなります。

逃げ出せば頑張らなくて済むから、
不協和が解消されて楽になれる
という仕組みです。


でも、逃げ出したのでは成長はありません。
当然稼げるようにもなれません。

そこで、逃げ出さない人が考えることは、
「上手くいく方法はないか?」
と考えることになります。

世の中の個人投資家はもちろん、
うちの受講者さんもこのような状態に
おかれていることでしょう。


さて、
上手くやろうとして売買をし、
上手くいくのかどうか?


特に今回の世界同時株安のような急落場面、
上手くやり過ごそうとして、
かえって深手を負う。

何か特別なことが起きた時に、
特別な手が打てるのか?

と考えるとわかるでしょうが、
特別なことなどできるはずがありません。


上手くやろうとしても
上手くいかないということです。
飛び付き買いやリベンジトレードで
やられる理由がここにあります。

混乱した時や分からなくなった時には、
ポジションを持っていたらポジションを切る。

ポジションがない時でも感情に任せて入らないこと。
わからないなら何もしないということが正解です。


チャートは後から見れば上げ相場の起点がわかるし、
単なる押しなのか、反転下落なのか
どこが天井なのかなど一目瞭然です。

過去を振り返るので全て正解が見えています。

数字選択式宝くじのロト6やロト7と同じです。
後から見れば、この数字を買っておけば
10億円だとわかりますが、抽選前は
どれが当たり数字か誰にもわかりません。

後から振り返ってみるから正解が見えるんです。


宝くじは確率の世界ですから、
当たらないという一言で片付けられますが、
相場の世界では、
感情のまま売買を繰り返す連中に
買わせては振り落とすという、
ある意味仕掛けている筋があるとも取れる
環境でチャートが推移していくことになります。

小慣れた連中は、
飛び付き買いが起きているときは、
すぐに利食い売りが出て下げると知っているので、
いち早く逃げるわけです。

そういう連中が逃げるから
株価は下げるとも言えますし、
警戒していた買いホルダーが
すぐさま逃げ出すことで
一層の下げに転じることになります。

冷静に考えてみてください。
自分が儲けるには安く買っていた株を、
誰かに買ってもらわなければならない。

では、
自分の株を誰が買ってくれるんでしょうか?

自分より、愚かな連中ということでしょう(笑)



感情に任せた売買をしている限り、
負け続けるのは当然のこと。

こういう仕組みが見えてない状態で
勝てないのは不思議でもなんでもありません。


負けるべくして負けているということなんです。

「いっその事やめてしまえ」
と言えば元も子もないので、
こういう時にどうすればいいのかを
考えてみましょう。

何をおいても現状認識

まず、
何をおいても現状認識をすることが最優先です。

現状認識なくして、

何を買えば儲かるのか?
とか、
あがるタイミングを当てるのか?
とか、
そんなことはこの上なく愚かなこと。


これまでの自分の売買に対して、
どの銘柄を選択して、
どこで買ってどこで売ったのか?

その根拠はどこにあって、
売り買いのタイミングも適切なのかどうか?
買いの数量は?
損切りは設定したのか?
損切りの数値の根拠はどこにあるのか?
どれだけ利益が乗れば良しとするのか?
さらに利益を上乗せする方法はなかったのか?


などなど書き出せばあと、
50や60は出てきますが、
まず、自分自身の行動の現状認識から
始めるのが正しいやり方です。


病気になったらお医者さんにかかります。
その時お医者さんは、まず、どうしますか?

いきなり治療を始めますか?

あなた:「お腹が、痛いんです。昨晩は脂汗が出るほど痛かったんです」

医者:「そう、大変でしたね。たぶん胃腸が弱っているので胃腸薬を出しておきましょう。ついでに痛み止めも出しておきますね」

と、診断せずに薬を処方したらどう思いますか?


「本当に大丈夫か?」と思うでしょう。
もしくは、
「あ、大したことないんだ。よかった」
と思うでしょう。

本当に大丈夫なんでしょうか?
本当に大したことないんでしょうか?

そう思いますよね(笑)

問診したり、各種検査をして原因が特定できるし、
原因がわかってはじめて治療ができる。


トレードも同じじゃないですか?

勝てない人は、
原因を探るよりも対処法にばかり
興味を示します。


上がる株を知りたい。
上がるタイミングを知りたい。
カリスマの手法を知れば儲けられるに違いないと。

本当に今必要なことは、そんな対処法じゃなくて、
どんな売買をしているのかという
現状分析が先でしょう。


そういう意味では、
自分が過去やられまくった売買でも、
現状を知る貴重な財産になるんです。

自分がこれまでにやってきたミスや失敗が、
そこには山のようにあるわけです。

そのミスや失敗を少しずつでも
潰していくことができれば、
今後同じミスを犯しにくくなるはずです。

すると、売買の精度が上がってくる。
やがて、ミスが少なくなり、
利益が乗っかるようになると口座残高が増える。


まず、
自分の問題を把握することです。
自分の売買を検証することです。


少し振り返るだけで、
いろんな発見ができるはずですし、
新しいアイディアも浮かんできます。

新しいアイディアには、
正解とか不正解とかを
決め付けないでください。

結果間違っていてもかまわないので、
そのアイディアで統計をとることです。

そして間違っていれば修正するか、
潔く捨てるかを決めればいいだけのこと。

使えるアイディアなら、
自分の手で統計を取り検証したなら
自信を持ってルール化できるはずです。

「負けるべくして負けている」

そんな時の対処法を探すには、
まず現状分析です。

- 次の記事を読むことで売買戦略の重要性がわかります -