儲けようとして儲からない、はまり込んだら簡単には抜け出せない罠の抜け出し方

100%の人が陥る罠があります。
儲けようとして儲からない、はまり込んだら簡単には抜け出せないアリ地獄のような罠です。本人はいたって真面目に儲けるにはどうするか考えているのに、それが裏目に出てしまうんです。

Instagramの広告では、次のような投資に関する宣伝が山のように出てきます。
本日2022/08/18には、「副業を無料で教える」 FX投資助言隠し募集疑いで25人逮捕」というニュースもあった。

Instagramには、「〇〇するだけで月に10万円稼げる」とか、「元本保障で月利15%」とか、「10倍株の選び方」だとか、こんな軽薄短小な宣伝文句が並び、真面目で素直な人が手を出して騙されるのでしょう。一度騙されたらいいと思うんですよ。むしろ騙されることで、何が本物かわかってくるというものです。

こんな夢心地にさせてしまう宣伝文句が頭の中にこびりついてしまったばかりに、もっと上手くやれば儲かるかもとか、何か秘密があるに違いないとか、カリスマのテクニックやノウハウを知ることさえできれば稼げるようになれると考え深みにはまっていくんです。

ポイント

100%の人が陥る罠。儲けようとして儲からない、はまり込んだら簡単には抜け出せないアリ地獄のような罠の抜け出し方について解説します。

考え方が間違っているから儲からない

Uさん
受講者さん

選定した銘柄が日経と比較して十分強いというケースは多くないので、「自分がエントリーした途端にどれもパタッと腰折れてしまう」という感覚に覆われています。ある程度分かってはいつつも、なかなか期待通りにはいかないため、モチベーションを保つ工夫が必要ということと、そもそもその期待が間違っている(大数の法則が身についていない)と感じました。

実践投資アドバイザー2

>なかなか期待通りにはいかない

何を期待するか?です。
期待するものが間違っているんです。

大きな利益を獲得することを目的にしていると、期待はずれが続くことになって「認知的不協和」の状態に常に晒されていることになります。

やってもやっても目的に到達できないと嫌になるに決まっています。嫌になれば、嫌なことを避けなければならなくなる。最終的に諦めてやめていく。相場に突っ込んだお金を回収することもなく、ただただ寄付して終わることになる。これが大衆投資家がやっている事です。

具体的な対処法は、目標を細分化し目の前の少し手を伸ばしたら手が届く目標に照準を合わせる。

すると、少し手を伸ばせば手が届くので、認知的不協和にならなくて済みます。不協和を感じないから、投げ出さなくて済むし、目標達成が喜びになり、次の目標を目指すモチベーションにもなる。

いきなり大目標の達成ばかりを意識するのではなく、こうやって少しずつ成長を実感することで、勉強を継続できるしその延長で稼ぐようになれるんです。

これ、行動心理を考慮したアドバイスです。人は論理的に行動しているわけではなく、論理に感情が優先するので、誰もが続けられるようなアプローチをしてこそ成功できるというものです。

続いてUさんから。

Uさん
受講者さん

大きな利益を獲得することを目的にした場合の弊害が起こるメカニズムを教えていただいて有難うございました。
大きな利益を獲得することを目的にトレードをやるという、おそらく一般大衆と同じように、それ以外の理由は考える発想自体がないという状態でしたので、これまでは「トータルでプラスマイナスゼロを目指す」ということを聞いても、「慣れないうちはプラスマイナスゼロでも上出来で、慣れたら儲けを目的にすればばい」、というような意味にとらえていました。実際には上級者ほどプラスマイナスゼロを目指す心境かと想像します。

実践投資アドバイザー2

「トータルでプラスマイナスゼロを目指す」とアドバイスをしても人によって解釈が変わってきます。性格や生活環境、日頃の習慣、現在の収入レベルもあるでしょうし、稼ぎたいお金の額、家族構成、年齢、何を目標にしているか、取れるリスクなどたくさんのファクターがあるので、人によって解釈が変わるのは当然といえば当然。ごく自然な事であり、ごく当たり前のことです。

だからと言って、自分なりの解釈をして間違った方向に進んでしまうと、アリ地獄行きが決定です。これが勝手解釈ですし、全ての人がこの地獄にはまり込みます。

私は「守破離」が大事だと常に言っています。まず「守」です。型を覚え型を再現できるスキルを習得することこそ成功への近道であって、勝手解釈を盛り込んだ維持管理を一切排除してこそ稼げるようになれるんです。

私が伝えていることを100%実践できれば・・・、言ってみれば完全コピー出来ていれば必ず稼げるはずです。そのための方法を教えているし、考え方も伝えています。でも、稼げるようになれないのはなぜなのか?

それは、「守破離の守」が出来ていないからです。

「守」が出来ないうちから、独自のアレンジを加えた「破」であったり、うちを辞めていくという「離」をやる。稼げるはずがないことは明白でしょう。言ってみれば、自己流を貫いているということに他ならず、自分なりにやってみみる事を繰り返してきたということ。その結果が今の姿なんです。

いつも言っています。

稼いだことがない者が考える程度のやりたいことだけをやって、面倒な事を避けて通る。なぜ稼げるようになれると思うのか?と。

まずやるべきは「守破離の守」です。稼げるようになってから自己流アレンジを加えた「破」をするべきなんです。

トレンドフォローをやろうとしてトレンドフォローをやっていない

Sさん
受講者さん

先日まで、なかなか利益が取れないことに対してもやもやしているというご相談を先生にさせていただきました。
その後、先生から頂いた回数の少なさ(小数の法則)、トレンドは頻繁に出ない、というところを再認識しました。そして、タートルを読み直し、初心に返るじゃないですが、トレンドフォローとはなにか?を再認識しました。
もっと言うなら、このもやもやをどう解決すれば良いかも、結局特別実践レポートに書いてあるじゃん、と言うことでした。

最近自分の売買でもやもやしている原因を自分なりに調べてみました。その結果、自分はトレンドフォローができていなかった、という結論に至りました。

どういうことかというと、私は、トレンドフォローで仕掛けて失敗した時に、どのように損を少なくすべきか、を考えていました。
トレンドフォローに失敗したときは空売りしたら?とか、トレンドが伸びなかったときは早めに利食いするようにしたらどうか?とか、そういうことを考えていました。

でも、それはトレンドフォローではありません。

私がやろうとしていたことは、最初はトレンドフォローをやろうとして、途中で戦略を変えるようなもので、例えば、上昇すると思って買って、下げてしまったから塩漬けにしました、という多くの人が陥る、戦略変更と全く同じことをしてしまっていると思いました。

トレンドフォローなんだから、5%程度のあやは捨てなければなりません。仕掛けて5%下げたら損切りです。

ちょっとしか上昇しなかったら、そこで利食いを考えるのではなくて、上昇するかもと粘って、結果下げて損切りに達したら、躊躇なく損切りしなければなりません。

三角保合いブレイクや、高値更新など、トレンドが出る可能性が出たときには、仕掛けなければなりません。損切りになっても、トレンドが出ている限りは仕掛け直さなければなりません。

大きく上昇しても手仕舞ってはダメで、高値からある程度下げてから手仕舞いする、その部分は利益を相場に返さなければなりません。その利益を諦めるからこそ、大きく上昇した時に利益を得ることができます。

今まで習ったことを、自己流に勝手に考えていたので、もやもやが大きくなったんだと思います。乖離が大きくなりました。

先生にアドバイス頂いた、トレンドフォローを難しく考えすぎている理由はこれだったんだ、と思いました。

改めて自分が何をやらなければならないかを考えて、自分がトレンドフォローをできていないから、もやもやしているんだ、ということがわかりました。
自分のトレードを改善しようとして、トレンドフォローから離れた考えになってしまっていました。

なので、もやもやがやっと晴れましたし、自分のやらなければならないことが明確になりました。

それにしても、ここまで整備された登山道があるのにも関わらず、なぜ獣道に入って自分から滑落事故を起こすような思考になるのか、自分でも怖いと思いました。相場には魔物が住んでいると思いました。気を緩めず、初心に返り引き続き精進精進致します。

最近の損切りが続いていることに対してなにが悪かったのか?かなり悩んでいたので、このもやもやの原因がわかり、自分の中ではかなり視界が開けました。
単に自分がトレンドフォローじゃないことをしようとしていただけで、それを改善します、ということなのですが、自分があまりにも盲目過ぎてそれが分からなかったと思います。
こういうことで悩んでらっしゃる方もいらっしゃると思い、報告させていただきます。

実践投資アドバイザー2

相場歴20年以上のSさんでさえアリ地獄にはまってしまうんです。経験豊富で知識と学ぶ意欲ではナンバーワンのSさんでさえ・・・です。

ただし、罠にはまることは悪いことではありません。アリ地獄に一回はまってみれば、次から同じ過ちをしないよう気をつけることができます。最悪なのは、罠にはまっている事にいつまでも気付けないことです。

Sさんの事ですから、自力でアリ地獄から抜け出すことはできるでしょう。それでも時間は必要です。その間、間違ったやり方を続ける事になり、儲からない期間が続く。これが凡人なら、すぐにでも嫌になることでしょう。

で、
「なんだ、偉そうなことを言う割には使い物にならん」と言って後ろ足で砂を蹴って辞めていくのです。こういう受講者は何人もいます。儲からないことを人のせいにでもしておかないと、ミジンコのような自尊心が保てれないのでしょう(笑)

「守破離の守」が出来ないうちに、自分なりのやり方をやろうとしても上手くいきません。

Sさんがコメントされているように、トレンドフォローをしながら、トレンドフォローに反することをしている。アクセルを吹かしながらブレーキを踏むようなもの。いずれエンジンから煙が上がるでしょう。

うろ覚えですが、ある相場師から「100億稼ぐためには20億を捨てる必要がある」という話を聞いたことがあります。

その時は、「へーそんなもんなんだ。でも20億を捨てる勇気はないわ」という程度の認識。しかし、自分がトレンドフォローをやっていくうちに、その本当の意味を突きつけられることになっていきました。

目の前の利益を欲しがると、その先にある100億円の利益を取り逃すということです。誰もが100億円の方がいいに決まっています。だからと言って、20億円を捨てることも出来ません。

行動心理学にみるとプロスペクト理論になります。人は、儲ける事の2倍損することに痛みを感じるという理論です。簡単に言うと、人は損することが大っ嫌いなんです。そして、次の心理的要因が合わさって間違った判断をしやすいのです。

現在志向バイアスと言って、この先得られるであろう大きな利益より、小さくても目の前の利益を確実に取ることを選んでしまうのです。

この心理的要因が影響して、トレンドフォローが出来ないんです。トレンドフォローの知識はあっても、損をできるだけ避けようとしたり、とりあえず目の前の利益を得ようと動いてしまう事になります。

「100億円も欲しいし、20億円を犠牲にするのは惜しい」さあ、どうしたもんか?と思いついたのが本玉のみ残して本玉に対して同数の両建て。

こうすれば、株価の上昇が限界にきたかもと思う時には、積み上げた増し玉を手仕舞いし、まず利益を確保。残った本玉にも利益が乗っていて、含み益をミスミス失うのももったいない。だったら両建てで蓋をしてしまえ(これが判断の先送り)、という維持管理法です。

超トレンドフォローを成功させるには、超トレンドフォローに対する考え方と維持管理が必要であって、間違った考えや間違った維持管理をしてしまうと当然儲かりません。

儲ける目的で頑張っているのに儲からない期間が続く

嫌になり認知的不協和の状態に

不協和を解消するため辞めてしまう

「騙された」とSNSで言いふらす

人のせいにしてミジンコの自尊心をかろうじて守る

Instagramの詐欺教材に手を出す

壺ならぬ高額教材を買わないから儲からないと説得される

信者ビジネスの罠にはまる

高額教材に手を染め身包み剥がされる

規制をしない政治家に恨みを持つ

手作りの銃を作成する

間違った方向に進むと、こんな流れになるんです。

Sさんのように豊富な経験と知識を持っていないなら、月次報告、週次報告は必須です。独学でやっていても自分の問題にすら気付けないんだから、まずは、問題点を見つけることからはじめなければなりません。

問題を見つければ、問題を修正していくことになります。しかも、何度も何度も同じ作業を繰り返す必要があります。

繰り返し繰り返し言うことが大事で、一度言ったぐらいで聞き分けられるような優秀な人間なら、今頃とっくに1億円ぐらいは儲けているはずです。

でも儲けてないんでしょ。
一度も年間を通して利益にできてないんでしょ。

一度言ったぐらいで聞き分けられるなら、学校の試験では8割の人が満点を取れることになるでしょう。だって、授業中に説明していないことはテストにでしないでしょうし、授業中に一度は言っているはずです。

満点が取れないのは、一度言ったぐらいでは覚えてないからです。一度で覚えられないなら、何度でも覚える努力をするしかありませんよね。だから試験勉強として反復練習で覚えたんでしょ。

学校の授業で習うことは、大人になって使うことがないので一夜漬けでもいいでしょうが、トレードではトレンドフォローに関することを忘れると利益を生みません。

大衆投資家が儲かるようになれない原因はこれなんです。

投資力養成プログラムでは、登山道を整備していますし山岳ガイド役は私が担います。しかも、中学生の塾の月謝程度の格安料金で・・・。

獣道に迷い込んでいれば、こっちの道が正しいとアドバイスをします。
遠回りの道に入り込めば、こっちが楽だよとヒントを出します。

でも、登山届も出さず救助要請もしなければ、どこで迷っているのか知る由もありません。私は超能力者ではありませんから。

月次報告、週次報告があれば、どこで道に迷っているかがわかります。迷っていれば正しいルートをアドバイスできます。そうすることで滑落死しなくて済むのです。


相場には魔物が住んでいると思いました。気を緩めず、初心に返り引き続き精進精進致します。

損を小さくしようとか、含み益を減らしたくないとか、上手くやろうというアンテナを建てているので、そのアンテナに引っかかってくる情報を優先して見てしまいます。必要ない情報をキャッチする理由です。

これは行動心理学で確証バイアスと言います。自分が知りたい情報ばかりを優先して集めてしまい、反対の情報が見えない状態です。これが魔物なんです。

気付いていないことに気付くにはどうしたらいいのか?

人は、論理的に行動するわけではありません。自分では論理的に行動していると認識していても、気付かないうちに「心理」が影響を与えています。自分自身ですら、そのことに気付かないんです。

残念ながら世に出回る投資本やNET教材では、優れたテクニカル手法や分析手法、カリスマ君のトレーディングスキルを解説していても心を見つけることはできません。

投資本やNET教材が得意気に語っているのは、あくまでも本人も気がついている「感情」や「意識」に基づいた結論の部分だけです。人間の行動の 95%は無意識によって支配されているわけですが、自分でも気付かない心理的部分は、本人にも説明できません。本人が認識してないんですから当然の結果です。

では、気付いていないことに気付くにはどうしたらいいのか?

第三者に見てもらうのが一番です。

一般の人なら、稼いでいるトレーダーに一連の売買の流れを見てもらうことです。野球が上手になりたいなら、野球が上手な人に見てもらうように・・・です。

投資力養成プログラムの受講者さんなら、月次報告、週次報告を欠かさないことです。そうすることで、自分で気付いていないことを山のようにアドバイスします。

こうする事でアリ地獄にはまっていても、干上がる前にいち早く抜け出すことができるのです。

何度も言います。
間違ったまま続けていても間違った結果しか得られません。この先ずっと自分の得たい結果と違うものしか得られないなら、認知的不協和の状態になり、不協和を解消するために逃げ出すしかなくなるんです。

大衆投資家が稼げない原因の大部分はこれ。原因がわかればあとは対処していくだけ。