計画性がないか、あっても内容が乏しい
ポイント

ここ最近受講者様から頂く報告を拝見すると、

  • 稼げなくなった
  • うまくいかない
  • まだまだ修行が足らない

との報告が多くなっている。その理由は次の2点に絞られる。

計画性がないか、あっても内容が乏しいトレード計画

これを私のところでは「シナリオ」と呼んでいるが、トレード計画がないまま、ただの思いつきでエントリーしている。初心者が思いついたぐらいのことで、儲けさせてもらえるような世界ではない。冷静になればわかることであろうが、お金がかかると目が眩むのが人間の性。

よく聞いてみると、思いつきの根拠として、評論家の話しを鵜呑みにしている場合も多い。

  • 地政学リスクで日本株は暴落する
  • シリア攻撃で安定通貨として買われ円高に
  • 北の不穏な動きが市場を不安にさせる

などを聞いて株価の方向性を決めてかかる。人の話しを参考にするのもいいが、評論家とか、アナリストとか、そう言う人はいつも肝心な時に間違えることを知っておく必要がある。

  • 大統領選の時なんと言ってたか?泡沫候補でそのうち消えていなくなると言っていた
  • トランプトランプ政権になると株価は暴落すると言っていた
  • ブリクジットではEU残留派が勝つと言っていた
  • 中国のバブルがはじけ経済が破綻すると言っていた
  • 北の体制が崩壊し難民が押し寄せてくると言っていた。北の話は、まだまだたくさんある(笑)
  • プーチン大統領を山口県に迎えた時、北方領土は2島返還されると言っていた
  • 原発は絶対安全だと言っていた
  • 東北に地震が来ることなど一言も言っていなかった
  • 熊本に地震が来ることも言っていなかった

口先だけで商売する奴らは常に間違う。しかも、最も肝心なことを間違えるし、ある事をない事のように、ない事をある事のように、平気で嘘をつく。
それでもまだ、未だに口先商売人の言うことを参考にする人は多い。つまり、自分の行動基準を持っていないわけであり、自分の財産も自分の命も、口先商売人次第ということなのだろう。

日本人はあらゆる事を選択できる自由があるが、実は誰かの思惑の範疇で選択させられている。
命のことまで私が口出しするわけにはいかないが、トレードの場面においては、せめて自らのトレード計画(シナリオ)ぐらいは明確にして、参加したらどうだろう。

トレード計画(シナリオ)があれば大損することはなくなる。
それに、間違えたら計画を修正すればいいし、正しいのなら根拠がはっきりしているので何度でも再現できる。
いいことしかない(笑)

◯◯サイクルの概念が全く抜け落ちている

北朝鮮への軍事作戦がいよいよ実行されるかもしれない、極めて緊迫した局面を迎えている。こういう時でも、もちろんそうでない時でも、トレード計画は明確なものを持っていなければならない。有事に備えたトレード計画をすでに持っているという人は、受講者さんでもひと握りだろう。

トレード計画(シナリオ)があれば、慌てることはない。

今保有している銘柄があるなら、急変に備え危険を避ける事ができる。
動意付いた銘柄に飛びついてしまい、上髭の先っちょを摑まされてしまうことも避ける事ができる。
あるいは、グングン上昇する銘柄を的確にとらえ利益に結び付けるとこもできる。
連日ストップ高の銘柄を事前に仕込む事が出来るかもしれない。
有事の際のトレード計画(シナリオ)を持つことは実践家として当たり前のことだ。


もし、有事が起きたら、

  • 今保有の銘柄をどのように維持管理するか?
  • 有事の際に狙っているセクターや銘柄はあるのか?
  • 為替はどのように影響を受け、日本株にどう影響するか?
  • 資金はどのくらい振り向けるか?
  • 最悪の場合のリスク管理を持っているか?

など、トレード計画を持っておく必要がある。
私は計画を持っている。毎日チェックし、練り直しています。すでに仕込んでいるものもありますし、いざという時にも速やかに行動できる準備をしている。

あなたはどのようなトレード計画を持っているだろうか?
こういう混乱期にこそ、儲けのタネは隠れている。