ビッグトレンド達成。若築建設の背景

ビッグトレンド達成。若築建設の背景


1888若築建設 日足 引用元:株探

若築建設、下げましたね。
5/11に3.3%ダウン。

2023年05月12日16時00分

若築建、今期経常は27%減益、20円減配へ
若築建設 <1888> [東証P] が5月12日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期の連結経常利益は前の期比3.5%減の65.4億円になり、24年3月期も前期比27.4%減の47.5億円に減る見通しとなった。

同時に、今期の年間配当は前期比20円減の80円に減配する方針とした。

直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比12.0%減の13億円に減り、売上営業利益率は前年同期の6.3%→5.3%に悪化した。

引用元:株探ニュース

週を跨いでの5/15に11.5%のマイナス。本日5/16も下落継続。年初から1780円幅で64%上昇したわけです。
これが全ての事実。

ありのままの事実を、どう解釈するのかが、実践家ならではのスキルになってきます。

まず、年初から64%上昇するなんてことは誰も想像つかないことです。私は仕掛け筋がいると思っていますが、その仕掛け筋ですら、64%も上昇するとは思ってないかったはず。でも、事実は50%以上上昇のビッグトレンドになった。

<業態>
まず、業態は海洋土木の中堅で、しかも地方の建設会社。風力発電の組み立て技術とか、北海道新幹線とか、それらしきことは匂わせるものの、目立った業績の伸びも特別利益を押し上げる業態でもない。早い話が、投資家がお金を入れたいと思う要因は何もない。

誰も見向きもしない銘柄の株を買おうとは思わないでしょ、普通。それなのに株価が連日のように上昇してきたのは、裏になんらかの仕掛け筋がいるからです。

ある程度上昇してくると、年初来高値銘柄や上昇率ランキングなどで注目される。目立って来るので、一般投資家が乗り遅れたくない、自分も恩恵を受けたいと買い始める。このような連鎖反応で株価がどんどん吊り上がったという図式です。

仕掛け筋の罠は、こうだ!

自分が仕掛け筋だったらどうするか?と考えるとよくわかる。儲けるためには安く買い集める必要がある。買い集めたら株価を吊り上げる必要がある。

どうするか?

掲示板やSNSなどで噂をそれとなく流せばいい。それを信じた人が買うことになる。すると、ランキングや株サイトのニュースなどで名前を見る機会が増える。
 ↓
一般投資家の目につく。
 ↓
買われる。
 ↓
さらに上がる。
 ↓
もっと買われる。

と言う仕組みでどんどん株価が吊り上がる。

誰かが買ってくれているうちに仕掛け筋は売ってしまうわけ。こうすれば、安く買って高く売れるでしょ。仕掛け筋は儲かるわけです。
この話し、ピンときた人は素晴らしい。そう、アレです。情報配信会社が、「無料で大化け銘柄教えます」というアレ。

自分たちが安く仕込んでいた株を大化けすると言って情報提供する。

半信半疑で買ってみる。
情報をもらった人はみんな買うので株価は上がる。
含み益が増え少しずつ確信に変わる。
ある人は買い増す。身内にも「買っとけ」と言いふらす。
こういう仕組みで、仕掛け筋は高く売り抜ける。

自分たちが儲けるために、他の誰かに高く買わせる。

しかも、もっと有益な情報が入ると有料会員にならせ、何十万円という会費も徴収する。

お花畑投資家たちは、会費を取られ、株で大損し踏んだり蹴ったりの目に遭う(笑)
悪い奴は自分の欲望を満たすためなら、なんだってすると覚えておくべし。

実践家が考えるべきこと

仕掛け筋が入っているかもしれないと言っても、過度に恐れる必要はありません。チャートが示す通り客観的事実に従えばそれでいい。
上手くやって暴落を回避することはできないし、暴落前に売り逃げる情報を入手する事もできない。ただできることはといえば、急落する可能性も考え、ルール通りに逆指値注文を入れておく事だけ。

上手くやろうとしない事。

プロスペクト理論が作用し、損失回避の行動に出てしまうのだから、むしろ恐怖心に襲われて高値更新銘柄を買えなくなる事を恐れなければいけない。超トレンドフォロー戦略を採用している限り、トータルでは損しないことは分かってるのだからあとは大数の法則に従い試行回数を増やすだけ。