損する投資家の傾向を分析するとわかることがある。

高いところで買って、安く売る。
安いつもりで買って、もっと安いところで売る。


もしくは、
安ところで売り建て、高いところで反対売買。
高いつもりで売り建て、さらに高いところで反対売買。


儲けるためには、上昇トレンドに従い安く買って高く売るか、
下降トレンドに従い高く売り建て安く買うことである。


上昇トレンドとは、買う人が多いから上昇トレンドを描く。
下降トレンドとは、売る人が多いから下降トレンドを描く。

チャートを眺めていると誰でもわかることであるが、
損する投資家はそのようには見えないらしい。


これが、損する投資家の傾向である。

というか、考え方次第ではすべての投資家の傾向ともいえる。

上がると思って買ったけど、下がった。
下がると思って売ったけど、上がった。

これらは、
「タイミングが悪かった・・・」
ということにつきるし、ポジションを持ったあとは簡単に考えたほうが良い。


ドラえもんが同居していれば、引き出しの中に入りさえすれば
明日の株価はわかるし、いくらが天井なのかも知ることができる。

しかし、ドラえもんと同居しているのはのびた君だけである。

儲かっている投資家でも10回の売買のうち、「タイミングが悪かった」
とするのは、5回から7回ぐらいの確率で起こる傾向である。

損する投資家でも儲かっている投資家でも、
同じような傾向を目の当たりにして、なぜ結果が違うのか?

それは、損する投資家に共通するのは、
最初のタイミングに執着しすぎることにある。

「最初のタイミングが間違っているかもしれない」と、
考えない、もしくは、考えないようにしている。

当の本人は、そんなことは思っていない。

どの銘柄を選ぶのか?
どのタイミングで買うのか?

自分が買えば、必ず上がってくれるはずだと銘柄を選び、
自分が買うタイミングは、これから必ず上がるとタイミングを図る。

買う銘柄や買うタイミングを失敗しないように、
細心の注意を払って吟味し行動を起こす。

これは、非常に大事なことである。
しかし、間違っているのはその先である。


細心、慎重、入念 、丹念、 注意深く、 丹精込めて、
ていねいに、きめ細かに、周到に、綿密に、緻密に、用心深く

と、すればするほど自分の失敗や間違いを認めたくなくなる。
自分の分析は正しいと思い込むし、そう思い込みたい。

なぜなら、分析にかかる労力と時間を無駄にしたくない。
何より、その分析結果に基づき、大事な身銭を掛けて勝負に挑む。
「何くそ、負けてなるものか、失ってなるものか」
「ものども100戦100勝あるのみぞ、1敗たりとも負けは許さん。

それ行け皆のもの、勝負じゃ勝負じゃ!負けるなそれ行け!」
となる。


確かに負けを認めず放置しておけば、いつの間にか
勝利になっていたケースもなくはない。
しかし、損する投資家は押し込まれていても、
結果的には必ず勝利するはずだ、いや、勝利してくれなければ困ると考える。

冷静に考えれば、いつも勝利することなんてあり得ない。
織田信長だって徳川家康だって若いころは負け戦ばかりしていた。

金ヶ崎の戦いでは、浅井長政の突然の裏切りにより織田徳川軍は大変な窮地に陥り、京に逃げのびた折には、お供のものが10人程度であったとされる。家康は、三方が原の戦いで討ち死に寸前まで追い込まれている。

信長や家康ですら負けることもあるのに、絶対に負けないとするあり得ないことを期待して待っているとどうなるか?


いつか必ずコテンパンにやられる。
織田・徳川軍は本体はもちろん、木下秀吉、池田勝正、明智光秀と総討ち死に。三方が原の戦いでは家康が、武田騎馬隊により討ち死にとなる。

戦国時代も相場も、失敗しないことなどあり得ない。


何かの指標が良かった悪かった。影響力のある人間が言ったの言わないの。アナリストの投資判断がどうしたこうした。証券会社の格付けが良かった悪かった。・・・等々いろいろな理由を探し求めて評論家連中は微に入り細に入り上がる下がると意味を付けたがる。

それが商売だからである。

それらの言い分に従って「○月だから相場は下がる、二番底だ、不安だ」と
不安な心理状態を抱えながら売買するのか?

「何月だろうと上がれば買うし、上がると思って下げれば損切る。
上がると思ってあげればそのまま維持するかポジションを増やす」

どちらが健全な精神で売買できると思うだろうか?
持ったポジションを冷静沈着に対処すればお金になっていくし、
不安や恐怖に支配されるとお金を失うだけのこと。


これが、損する投資家の傾向と対策である。
7回負けても勝つ方法は、こちらで紹介している。
何を置いても冷静な精神状態の維持とコントロールは、独学では難しい。
快楽は早く手にしたい(利小)し、苦痛や不安は先延ばしにしたい(損大)のが人間の本能(心理)だからである。