損小利大ができないわけ

■ 「損小利大」でないと最終的に勝てないのか?

損小利大を実現すれば利益が出るということは素人でも知っている。特に今のような時期は買ってさえいれば儲かるので、損小利大を意識していなくても利益は出る。しかし、一年を通じて考えれば損小利大を実現できなければ利益など残らない。

物事の本質に迫るときには、自問自答してみると物事の方向性が定まるので考えてみてほしい。

いったいなぜ、「損小利大」でないと最終的に勝てないのか?

損小利大とは、「損<利」ということなのだから、利益を残そうと思えば損小利大にする必要がある。「損>利」だと損していることを意味するので、考えるまでもなく当たり前のことである(笑
このような理屈は分かっていても、実現するとなると意外と難しい。

それは、圧倒的大多数の投資家が通算では勝てないことが「損小利大」を実現できていないことの証明である。
結局大多数の投資家は、関心の矛先が勝率に向いているからである。
やってみるとわかるが、7割とか8割とかの勝率を実現しようとすると小さな利益で手仕舞いしなければならなくなる。さらには、思惑と違った場合でも損切りせずに放置しておけば、いずれ買値まで戻ってくる場合が多いので、勝率に関心が向いている限り戻りを期待して放置することにもつながる。
損切らずに戻ってくればいいが、戻らない場合がたまにある。たぶん、10回に1回とか2回ぐらい。この、”たまにあること”が損益には致命傷となるし、投資家人生としての生き残れない原因にもなってくる。

勝率にこだわる人の戦術は「コツコツドカーン」と呼ばれる(笑
勝率はいいが、損大利小なので最終的には口座残高は増えない。
圧倒的大多数の投資家が勝てない理由である。

そう考えると、勝ち残ろうと思えば勝率に関心を向けるのではなく、それ以外のところに注意を向ける必要があることがわかってくる。


答えを言うと、勝率と損益比のバランスである。
1の損に対して2の利益を確保できるように売買すればいい。この場合の損益比は1:2となる。2回の負けと1回の勝ちで、損益は(2回×1:1回×2)=2:2となりトントンになる。勝率は3戦して1勝するということで33%になる。

これではプラスマイナスゼロになるから儲からないじゃないかと思うかもしれないが、これが実践投資家の儲かり戦略なのである。

なぜこれで儲かるのか?は、わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない(笑
わからなければ、過去のエントリーに書いてあるので探してみるとよい(笑

これが実践投資家の儲かり戦略と言うことになるが、普通の人には難しい。その理由は、勝率33%では感情のバランスが保てなくなるから。

儲けようと思って一回一回の売買に全力投球し、エントリーした後は神様に祈り倒してまでいるような人が、負けを受け入れることは結構難しい。
負けるということは資金が目減りすることになる。儲けたいのに資金減るし、一定量資金が減ることを覚悟しないと勝利にはたどり着けないので、「なんなんだ?」といった感じで感情のバランスが取れなくなる。
もうひとつ。負け数のほうが多いから、資金の減少を受けて不愉快になる。何度も何度もエントリーしては損切りになることもあるので、怒りを覚えることもある。
一方、含み益が乗っかってきても、2の割合に届かずに損切りになることもしばしば経験する。素人にとっては含み益は自分の利益なので、これも不快になる原因としては十分過ぎる(笑
自分のものを失う辛さは、新たに得る快感より強い。得る前に失うことを嫌う感情が働くのである。心理学ではこれを所有効果と言う。

戦略つまり売買ルールを守ることは、自分の感情をコントロールする必要があることが損小利大だけみてもわかるが、感情のコントロールをできる人は多くない。ほとんどの人は自分の感情に振り回されて資金を失って終わるのである。

損小利大ができない訳を掘り下げてみた(笑

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