相場日誌

アドバイザー2

実践投資アドバイザー住川。投資歴21年。投資教育事業は今年で11年。その間5,500名を超える受講者さんを指導。稼げるトレーダーを多数輩出。
ミッション及び会社概要 投資力養成プログラム・11周年受講者さんの声

今、含み損が10%を越えるポジションを持っている同志がいるとする。
アドバイスを求められたとしたら、どう言ってあげるだろうか。

  1. 上がると思って買ったんだから、もう少し様子見を勧める
  2. 下がったんだから、ここがチャンスとばかりにナンピンを勧める
  3. 「絶対損切り、何がなんでも損切り」と勧める

すでにベテランの域に到達した投資家の人も、まだまだこれから実践投資家としての階段を上ろうとする人も、是非考えて欲しいところである。

どうアドバイスをしてあげるだろう?

ちなみに、私なら「思うようにしたら?」と、好きにさせてみる。

ただし、
「含み損を抱えている今の気持ちはどうなのか」「放置した含み損が減っていったとしたら」「そのときの心理はどうだったのか?」
などを小まめに日誌に書かせて 記録として残すようにアドバイスする。

さらに、どこに問題点があったのか、
問題点がなかったなら、それが再現できるかどうか?
問題点があったのなら、どうすれば同じ過ちを防げるかを
必死に考える機会を残しておくことを軽くアドバイスする。
本当に聞いているかどうかは知ったことではない。

そもそも、エントリーの段階でなんの脈絡もなく
ポジションをとってしまったんだから、
間違ったものを正す方法としては”切る”しかない。
例え、含み益になっても間違った売買をしているので、
ここでの正しい選択は”切る”ことである。

始まりから間違っているんだから、脈絡のない売買がどうなるかを身を持って経験してもらったほうがいいに決まっている。
シナリオ段階で損切りラインを決めておく過程を怠った罰は自分で取る必要があるし、痛みを真正面から受け止めたほうが、後々身に染みて理解することができる。

含み損を放置したここから先のシナリオは、次の二つが考えられる。

  1. 運良く、当初の予定通り建てたポジションにたいして順行しはじめる。含み損が減り始め、もしかすると同値撤退か、含み益になる可能性がではじめる。
  2. 運悪く(私からみれば、運良く)含み損が拡大し始め、やがて耐えられないほどの大損で投げてしまう。

最悪なのが1のケースである。痛みを覚えるどころか、痛みが快楽に変わってしまった(笑
「お祈りして我慢すればいいことがある」と覚えてしまった。最悪である(笑

”痛みが消えたから”と虫歯を放置しても根本的な解決にはならないことはご承知の通り。放置すればそのうち、のたうち回るほどの痛みに襲われることであろう。私は、のたうち回ることを高校の時に経験したが、死ぬかと思った(笑

問題を放置してもなんの解決にもならないことをこの時、死ぬ思いをして学ぶことが出来た(笑

含み損を放置すれば、必ずいつか大怪我をすることになる。
それはそれで仕方ない。
本人がそう選択した結果なんだから。

1のケースは、お祈りをしていれば実現してしまう場合もある。確率的にはかなり実現してしまう。
2のケースは、お祈りが通じなかった場合にこうなる。
お祈りが通じなかったら、もっと念入りにお祈りをしてみるが、
やっぱりダメなので精神的に辛くなり、ポジションなんて
最初からなかったことにしてポジションの監視をやめてしまう。
自分の知らない間に神様が含み益にしてくれるかもしれないと、
どこか期待を残したままポジションを放置する。
”間違えば切る”が正解なのに、”お祈りする”ことを
選んでしまう。

なぜかといえば、それが精神的に楽だからである。
目の前の痛みより、目の前の快楽を優先するのが人間の心理である。

”損小利大”なんて言葉は何度も聞いて知っているが、知っているだけで行動を起こさないのは、身に付いていないからである。

だいたいそんな人は人の話しを聞いているようで聞いてない。痛い思いをしないと気付けないこともあるのである。私のことである(笑

だから大事なことは、後でも考える機会を 残しておくことである。記録しておけば、後から冷静になった時にいくらでも振り返ることができるのである。
間違いは間違いであって、それは失敗とは言わない。間違いは、正しいことを身に付ける為の必要経費である。
損切は、大けがをする前に切れ。虫歯は、痛くなる前にちゃんと治療しろ。ということである(笑

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