完璧なトレンドラインを引くとわかる事

完璧にラインを引ける受講者さんの回答はこれだ!

受講者さんのチャートノックの回答の一部を紹介します。

週足071に引かれているラインをよくみて欲しいと思います。完璧です。そして、評価も申し分なし。

引いてあるラインを見れば、この受講者さんが理解しているかどうか、私には一発でわかります。
何千人という受講者さんをみてきて、同じことを何百回、何千回と言い続けてきているので、見た瞬間に感じるものがあります。なんでも鑑定団で骨董の掛け軸を一瞬で見抜いてしまう鑑定士の先生のように、素人では見えないことが見えるんです。提出いただいたチャートを拝見し、回答と照らし合わせると「あー、やっぱり。間違ってないわ」と思うわけです。

学んだ型を表現できるように、何度も何度もチャートノックで練習し、誤りがあれば正す。
勘違いも正す。
事あるごとに正す。
徹底的に正していけば、誰でも型を身につけられます。
これが守破離の守です。

受講者さんの中には、チャートノックさえこなさずに実戦報告をしてくる人がいます。型がわかってないのに報告をもらっても、結局基礎ができてないので、型を覚えて下さいとしか言いようがない。うちにたどり着くまでに散々自分の好きなようにやりやられまくっていて、うちでも好き勝手をしてやられるわけです。趣味や遊びならいいでしょうが、プロを目指すなら、好き勝手やったのではダメでしょう。

料理人の世界で、調理が上手くなりたいと弟子入りして、親方や兄弟子の言うことを聞かず

  • 包丁を研ぐのなんて、めんどくせーわ
  • 芋の皮むきとか、自分の仕事じゃない
  • 調理場の掃除とか、嫌いなんだわ
  • 焼きとか盛り付けをさせろや

と勝手をやってたら何と言われるか?

「おい、新入り。好き勝手やるなら出ていけ、二度と来るな」と言われる。

どこに弟子入りしても好き勝手が許される修行の世界はありません。トレードも同じことでしょう。
上手い下手がある世界なので、腕を磨いていかないと上手くなれない。
下手くそが儲かるわけがありません。

誰かの機会損失が、誰かの利益になる。

では、
誰が損するの?
誰が儲けるの?

ポイント

学んだ型を表現できるように、何度も何度もチャートノックで練習し、誤りがあれば正す。
勘違いも正す。
事あるごとに正す。
徹底的に正していけば、誰でも型を身につけられます。

株チャート分析・解説

週足071
アドバイザー1

抵抗線1を見ることで、16/04以降流れが変わったことが読み取れます。
そして、14/10の前回安値がアンカーされ支持線1で下げ止まっています。

高いとか安いとか、現在の株価と比較するするには基準が必要。
その基準が、前回安値であり、ここでは570円がアンカーされていて支持線1が意識されることになります。

抵抗線1支持線1で三角保ち合いになっています。

日足071
実践投資アドバイザー

今回は、保ち合いが半年続きました。保ち合いではトレンドフォロアーは利益をえられません。仕掛けては損切り、仕掛けては損切りと利益にならない時期を過ごすことになります。

この事例では、抵抗線1(650)支持線1のラインが機能しています。

8月に入ると、抵抗線1(650)をブレイクしました。ラインブレイクをエントリールールにするなら、ここでエントリーですが、今回はダマシになりました。9月に入って再びブレイクしています。


保ち合い期間中の参入ポイントをグリーンの丸印で示してもらっています。
保ち合い期間中なので、参入しても利益にならないことがわかると思います。
何度も何度も損切りになり、8月にラインブレイクでエントリーしてもダマシになる。



そこで、9月に入れるかどうか?

普通は入れません。
直近偏向で新しいデーターと経験に重きを置くから、うまくいかないエントリーに意識が向いてしまい仕掛けても失敗すると思ってしまいます。トレーダーは最近行った一連の取引の結果を見て、自分の手法や意思決定プロセスに疑念を抱くのです。(タートル流投資の魔術より)


だからこそ、チャートノックで練習をすることが大事になります。
練習なんか意味がないという人もいますが、練習でできないことは本番では絶対にできません。練習でできたことでも本番でできるとは限りませんが・・・。

しかし、確実に言えることがあります。
失敗してもお金が減らない。だから、練習のうちにたくさん失敗しておけるということです。

経験値を積むことで強くなれます経験を積むにはたくさん失敗をすることが必要なのです。

練習のうちに失敗を経験しておくと、実戦で失敗を避けられる可能性が高くなります。つまり、無駄に資金を減らさなくて済みます。実戦では実戦でしか経験できない失敗もあるので、練習でできる失敗は練習のうちに経験しておくのです。

週足072
アドバイザー2

続いて週足072
9月(チャート中の黒の縦線)でエントリーできていると、翌年2月に1050円まで上昇しています。
380円幅の、56%の利益を得られることになります。

増し玉をしてどんどん乗せていく超トレンドフォロー戦略ですから、利益は56%より大きなものになるはずです。

守破離の「守」

この受講者さんは一人親方だそう。建設業の世界で、従業員を使わず一人で仕事を請け負ってこなしていく職人さんです。若い頃、技術を親方から徹底的に学んだと思います。

いい仕事をしていないと信用を得られません。信用のない者に仕事など回ってくるはずがありません。つまり、Sさんは守破離を身をもって経験しておられるのです。それをトレードの勉強に生かされているんです。

料理の世界も職人の世界も、もちろんトレードの世界も、ひとつひとつの工程を丁寧にクリアしていなければ、最終的な型を当たり前に作ることができないのです。

勝ったことが無い者が考える程度のやりたいことだけをやっても、積み上がるものなどありません。
これまでに、好き勝手してきた結果が今現在の姿でしょう。近道をしたり、楽をしようとしたりするのは、それだけの経験しかできません。人生そのものを軽薄にしてしまう事でしょう。

裾野が広いほど山は高くなるのです。