これが実践投資家のあるべき姿

本当か?確認してみたら・・・

Aさん
受講者さん

■経緯と目的

2/6配信メルマガ
「超トレンドフォロー戦略は野菜を育てるのと同じ」に記載の下記を拝読して。

> 例えば、
> 本玉が12%の含み益で両建の新規売り注文を
> 高値-10%の+2%でセット(ここは含み益が小さい
> ので両建にせず、+2%の逆指値注文でも可)
>
> 増玉の逆指値-5%
>
> 逆行し逆指値にかかった場合、
> 本玉+2%, 増玉-5%
> 合計-3%

自分は今まで、”高値-10%”をあまり意識しておらず。押しても反発する(上昇トレンドが継続する)可能性が高いと判断した場合は、逆指値を「本玉±0%,増玉-5%」に設定。

反発せず続落する(シナリオが崩れる)可能性が高いと判断した場合は「本玉と増玉の相殺位置」に設定としていました。

そして、その方が、損失を抑え(相殺するから)、上昇トレンドに乗り続けられる(本玉の逆指値が低いから)と思っていたのですが。。。

本当か?
確認してみました。

■実施内容

  • 10MC実践結果(log)より、増玉1投入後、増玉2投入には至らず退出(または両建)したトレードを選出する。(このトレードをルール1とする)
  • 選出したトレードに対して、本玉の逆指値を高値-10%とした場合、どのような結果となるか。(このトレードをルール2とする)

・結果サマリ

<ルール1>
トレード回数 64
勝ち数    33
負け数    26
同値撤退   5
勝率     55.93%
利益の平均額 16,042
損失の平均額 -12,673
期待値    3,123
損益率    1.27
損益額(Total) 199,900

<ルール2>
トレード回数 64
勝ち数    30
負け数    30
同値撤退   4
勝率     50.00%
利益の平均額 18,730
損失の平均額 -10,270
期待値    3,966
損益率    1.82
損益額(Total) 253,800

■総括

該当トレード64(32ヶ所x2(本玉と増玉))に対して、個々にルール1(左)とルール2(右)の結果を比較すると。

ルール2の方が良かった(損失小or利益大)のは9ヶ所のみ。28%(9/32)しかなかったので、検証中ずっと「ルール2はダメだな、試す必要なかったな」と思っていました。

しかし、検証後にサマリを算出してみてびっくり。
トータルではルール2の方が利益が出ていました。

理由(原因)は、以下の2つ。

  • 実践(ルール1)では、反発せず続落する(シナリオが崩れる)可能性が高いと判断し、相殺で退場していた2ヶ所(三菱重工,イビデン)が、ルール2では(本玉を残すことで)トレンドに乗り続けられた。
  • 本玉と増玉の値幅が大きい場合(KPPグループ,イワキポンプ)でも相殺としていた。

今回の検証で、トレンドを捉え損ねていたことと必要以上の経費を支払っていたことが分かりました。

ルール2の実行で改善できることも分かりましたので、
実践で試してみます。

これが実践投資家のあるべき姿

これが実践投資家のあるべき姿です。
守破離の守が大事だとは言え、私のコピーになっても仕方ないので、自分で統計分析して確かめることは結構大事。

確かめてみることで、自分のアイデアが使えるか使えないかが見えてくるから。

不思議なもので、同じ文章を見ても感じ方は人それぞれ。

アドラー心理学の「嫌われる勇気」では、

人は誰しも、客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます。

あなたが見ている世界は私が、わたしが見ている世界とは違うし、およそ誰とでも共有しえない世界でしょう。

なので、Akさんのように自分の目で見て統計分析することが大事になってくるんです。

といっても、
トレーディングエッジ入門の学習曲線、「迷いのトレーディングフェーズ」を抜け出せた人がやるから意味がある。

「迷いのトレーディングフェーズ」にとどまっている人は、まず守破離の守を徹底するべきでしょう。

そうじゃないと、自己流に走ることになり、これまでさんざん繰り返してきた「自分なり」のやり方考え方に後戻りしてしまいます。

これまで「自分なり」を通してきたから稼げなかったのに、これからも「自分なり」を貫き通して、どうしてうまくいくと思えるのか、不思議に思う。

まずは、守破離の守。
迷いのトレーディングフェーズを抜けた者が、独自の考えを織り込んでいけばいいのです。