含み益が出ているが、資金繰りをどう考えるべきか?

含み益が出ている。資金繰りをどう考えるべきか?

資金が少ないので、すぐに資金不足になってしまいます。OLCや三菱重工に手を出しているのも良くないのですが、エントリー数を増やそうと思うと資金の壁にぶつかります。早々にLCになってくれれば、資金が手元に戻ってくれるのでまだいいのですが、含み益状態で保ち合いに入った場合、どうしたらいいのか悩んでいます。

超トレンドフォロー戦略を採用している以上、積極的に降りることは考えたくない。でも、何かを手仕舞いしないと新規エントリーできない。ジレンマを抱えています。

保ち合いが解除されなければ、一度手仕舞いが正解でしょうか。基本に従うなら、そうせざるを得ません。また、新規エントリーを頻繁に続けるため、含み益の出ている銘柄を次々に手仕舞いしていては損大利小になってしまうのではないかと、不安に思っています。

手持ちが含み益ばかりの場合の、新規エントリーと資金繰りの関係性に悩んでいます。何かヒントを頂けると、幸いです。

1つ目のポイント…戦略を理解出来ているのか?

超トレンドフォロー戦略を採用すれば同じように悩んでいる人は多いことでしょう。

ただ、いくつか勘違いというか、間違った捉え方をしていると思うので、4つのポイントに分けて考えてみます。

まず1つ目。

資金が少ない事を自覚していながら、単価の高い銘柄を保有していること。

5000円以上の株価の銘柄を2銘柄保有。1000円の株価の銘柄なら10銘柄仕掛けられます。

株は確率であり大数の法則で支配されています。単価に関係なく、お気に入りの銘柄を買えば利益をもたらせてくれるというものではありません。

  • 上がる株を買えば儲かる
  • 上がるタイミングを当てれば儲かる

と、どこかで思っているならその辺の素人と何ら変わりません。

超トレンドフォロー戦略は、小さく入って(基本は最低単元)含み益が乗ってきたらそれを担保に増し玉をし利益の最大化を狙うもの。
大きく入れば、利益になった場合大きく儲かります。しかし、逆行した場合の損失も同じく大きい。小さく入れば、逆行した時の損失は小さいが、利益も小さい。利益の小ささをカバーするのが増し玉ですね。

そうする理由は明確で、株は確率であり当て物投資では儲からないからです。

当たれば儲かるという競馬や競艇のようなギャンブルとは違うんですよ。確率であれば大数の法則に基づきます。したがって、数を仕掛けなければいけません。何度も言っていることですが、多くの稼げていない人に足らないものは手数(てかず)です。

まずは、トータルプラスマイナスゼロで大成功です。手数(てかず)を出しても、損することはありません。もし損を出しているなら、別のところに問題があるということです。

2つ目のポイント…あれもこれも欲張りは厳禁

OLCを保有し続けたい気持ちはわかります。優待が魅力的ですからね。そこで考えて欲しいことは、トレードをする本来の目的は何?ということ。

キャピタルゲインを得ることでしょ?
株主優待や配当を得ることはおまけであり、本来の目的ではありません。

それなのに、資金が限られていて、あれも欲しい、これも欲しいと言うのは、本来の目的とはかけ離れていませんか?

1億円の資産を作った時に優待目的で保有すればいいんですよ。というか、1億円あれば優待券がなくても好きなだけ遊びに行くことができてしまいます。

なんちゃって投資家が間違っているのは、優待目的で株を保有することです。企業が魅力的な優待を出すのは、たくさんの人に安定的に株を保有して欲しいからであり、まんまと企業側の思惑に嵌められてしまっているのです。

企業は資金調達の目的で株を発行しています。株を買ってもらった(資金を出してもらった)見返りとして、優待や配当があります。株を頻繁に売買して欲しい訳ではなく、できるだけ安定した株主でいて欲しいと思うわけです。

優待を貰えるのはいいですが、多くの場合買ったときの株価より安く売ってしまい、何をやっているのかわからなくなります。

3つ目のポイント…目的がブレブレ

2番目の事に関連しますが、目的がブレブレです。

少ない資金でキャピタルゲインも欲しい、優待も欲しい。少しでも利益を得たいし、損はしたくない。これぞ本能の仕業です。

食料を得ることに必死だった太古の昔、目の前の獲物は少しでも逃したくない。生きるために、軽く20万年以上、脈々と命をつないできたご先祖様はそういう選択をし続け、私たちの遺伝子に刻まれています。その本能のままの感情が出てしまっています。

1つ目のポイントで言った、「戦略を理解出来ているのか?」をしっかり持っていないと本能のままに行動してしまうことになります。
このトレードで何を実現させたいのか?目的をはっきりさせる事は大事です。

4つ目のポイント…仮説と検証を繰り返す

基本に従うなら、そうせざるを得ません。

との事。基本に従わず、特別な何かをすれば効率よく儲かるんでしょうか?
そう思っているならそれは違います。

基本に忠実だからこそ、本能に振り回されない維持管理ができるようになります。そこに、うまくやろう、少しでも損を減らしてやろう、上がる銘柄を当ててやろうとするなら、必ず失敗します。

あの本にはこう書いてあります。

「人間の脳はデジタル社会に適応していない」

この事実を知らないために多くの人が相場の餌食として散っているわけです。
それだけならまだしも、「こうすれば1億円儲かります」「明日上がる銘柄を教えます」などという詐欺情報に手を出し100万円単位でお金を騙し取られるのですよ。

- 次の記事を読むことで詐欺師の手口がわかります -

まあ、私が知らない方法があるかもしれませんので全否定することはできませんが、少なくとも可能性があると思う方法があるなら統計を取るなり研究するべきなのではありませんかね。

自分で統計を取って確かめる方法は散々お伝えしました。稼ぐようになっていく人は自ら積極的に統計を取って確かめます。稼いで当然だと思います。

今回の場合、統計を取るなら次のような感じ。1000円以下の株でエントリーシミュレーションをやってみる。するとある程度傾向が見えてきますから、それをルール化すればいいだけです。しかも、シミュレーションなら資金量の多い少ないは関係ありません。それにタダです。

新規エントリーを頻繁に続けるため、含み益の出ている銘柄を次々に手仕舞いしていては損小利大になってしまうのではないかと、不安に思っています。

不安に思うなら気の済むまでシミュレーションしてみたらいいのに。しばらく動かないなら、早めに手仕舞いして新規エントリーに回すのも一つの方法です。基本は一ヶ月ぐらい様子見するのがルールですが、これだけの上昇相場なら一週間動きがなければ、資金を移動するのもアリです。あってるか、あってないかは置いといて、とりあえず決めてやってみる。すると、ある程度の傾向がわかるはずです。

そして、その傾向が良い結果をもたらせるか?
使い物にならない決め事だったか?
あるいは微調整で再チャレンジするか?

何かしら、型が見えてきます。トレードを含め、ビジネス全般に言えることですが、仮説を立て、やってみて検証し、修正して再チャレンジ。ずっと、この繰り返しなんですよ。