今一番、憂慮しなければならないこととは?

日経平均は5日線も25日線も200日線も全て下向きに転換した。再び上昇トレンドへ転換するには、相当のエネルギーが必要となりそうであるが、どうやらそれも見当たらない。買ってさえいれば儲かるという展開は完全に終焉を迎えた。

中小型材料株の威勢のいい銘柄も、個人投資家が買ったところを売り浴びせられ、意図的な仕掛けが入っているようにも感じられる。
こうなると利益は出しづらい。素人は当然であるが普通の投資家でも儲けは出てないだろう。

こんな時だからこそ、あえて言わせてもらうと、今のような相場で、例え利益が出ていないとしても、それは大した問題ではない。今、結果が出せないのは、それなりの原因があるからである。

原因があるんだから、それを発見し修正し再チャレンジし、再び検証するまでのことである。原因があるということは、その問題に関しては解決策が必ずあることを意味している。
利益が出ている出ていないは問題ではない。今一番、憂慮しなければならないのは・・・、
「儲けられない自分」を否定することであり、自分自身を卑下してしまうことである。そして、モチベーションが下がりつつある時に「今の自分」とどう付き合うのか?を止めてしまうことである。


よーく考えてみてほしい。
自分との向き合い方が、明日の行動を決める。1か月後の行動をも決める。その行動の延長にこそ、1年後の自分だったり、10年後の自分を作り出す。

毎日の食事で補給する栄養素が、自分の細胞の一部になる。過食を繰り返していると、1年後には確実にメタボになる。偏った食事を繰り返していると、10年後には健康を維持するのは難しい。
これと同じである。

今、何を考えどう行動するか?が、将来の自分を形成していく。
生活保護が、8か月連続で最多を更新しているそうである。いろんな問題があると思うが、「今の自分」と向き合ってない人が多いのではないかと思う。

トレードに関して、儲けられない自分を悲観し学ぶことをやめたとする。

「あの人だからできるんだ」
「自分には才能がないから無理だ」
「難しい。なんだかよくわからん」
「学歴もないし、経済もわからないし…」
「資金が底をついた。やっぱりダメだった」


トレードは下手でも言い訳だけは大変上手である。自分を卑下し単に逃げているだけである。
学歴も才能も関係ない。誰かだからできたというわけでもない。資金が底をつけば、また貯めればいい。
例えどんな状態であっても、前に向いて行動し続けていれば、打開のヒントは必ず見つけられる。
今、儲かっていなくても、例え資金が底をついたとしても自分の目指すべき道が見えなくなったとしても、負けそうな自分がそこにいたとしても、今置かれている自分の状態は関係ない。
「今の自分」とどう付き合うのか?を止めないこと。
すると、例え1センチでも前に進める。前に進めば、問題が出てくる。問題が出てくれば解決策を考えればいい。やがて、その成果が口座残高に反映されるようになる。

テクニックやノウハウも大事であるが、こういった心の持ちようは、もっと大事なことなのである。