上げ三法・下げ三法とは?|小休止と、動き出す条件を読む。

CHART READING / ローソク足の読み方

上げ三法・下げ三法とは?
小休止と、動き出す条件を読む。

基本の五本を模式図で確認し、途中のもみ合いと完成後の確認を分けます。

2009年08月02日付の原稿を改訂 | 改訂:2026年10月29日

大きく上がった後、陰線が続いた。もう下落へ転じたのか、それとも上昇途中の休みなのか。途中の小さな足だけでは、どちらにも見えて迷います。

上げ三法・下げ三法は、大きな動きの後の小休止と、再び動き出す足を組み合わせて読む形です。この記事では基本形と確認する価格を分け、休んでいる途中を完成した三法として扱わない読み方を整理します。

先に押さえること

上げ三法は上昇途中の小休止の後、陽線で再び上へ進む形。下げ三法はその逆です。三本の小さな足だけで完成する形ではありません。

01上げ三法は、小休止後の陽線まで見る

基本形は五本です。上昇の流れで大きな陽線が現れ、その後に三本の小さな足で押しやもみ合いを作り、最後に陽線で再び上へ進みます。間の三本は小陰線を基本として見ます。

本記事の図と練習では、二〜四本目の高値・安値が一本目の高値・安値の範囲内に収まり、五本目の陽線の終値が一本目の終値を明確に上回る形を扱います。同値は上回ったと数えません。実体の範囲と、高安の全値幅を混ぜないための判定条件です。

五本目が一本目の終値を越えたことと、一本目の高値まで越えたことは別です。どこまで回復したかを記録してください。小休止の本数やヒゲの扱いに幅を持たせる見方もありますが、検証では採用する条件を先に固定します。

一二三四五
上げ三法の基本五本|形を説明する架空の模式図。白が陽線、紺が陰線。実際の銘柄・価格ではありません。

02下げ三法は、戻りの後の陰線まで見る

下げ三法は、大きな陰線の後に三本の小さな足で戻りやもみ合いを作り、最後に陰線で再び下へ進む基本形です。間の三本は小陽線を基本として見ます。下降の流れがあることも確認します。

本記事では、二〜四本目の高安が一本目の高安の範囲内に収まり、五本目の陰線の終値が一本目の終値を明確に下回る形でそろえます。途中で戻している時点では、まだ下げ三法の完成とは呼びません。

上げ三法なら一本目の安値を下回る動き、下げ三法なら一本目の高値を上回る動きは、今回の基本形の条件から外れます。外れた後も同じ名前にこだわらず、新しい値動きとして読み直します。

一二三四五
下げ三法の基本五本|形を説明する架空の模式図。白が陽線、紺が陰線。実際の銘柄・価格ではありません。

03休みの範囲と、動き出した方向を読む

元の記事が重視していたのは「売る・買う」に加え「休む」ことでした。小さな足が重なる間は、流れが続くか崩れるかがまだ分かりません。見送りも、確認を待つための具体的な判断になります。

上げ三法の小休止では、先に買った人の利益確定と、新たな買いの支えが釣り合っているかもしれません。下げ三法の戻りでは、買い戻しと戻り売りが重なる可能性があります。これは価格から考える仮説であり、参加者の注文や損益を直接確認した事実ではありません。

HOYA(7741)日足。元記事に残る過去チャート。右側の結果も含む解説図です。
HOYA(7741)日足。元記事に残る過去チャート。右側の結果も含む解説図です。 画像を押すと拡大できます。

過去図では、大きな足の後に価格が重なった範囲と、そこから離れた方向をたどります。図が三法の全条件を満たすかは、一本ずつの四本値と区間を照合する必要があります。結果を知っている図だけで、当時から完成が分かっていたとは扱いません。

もみ合いの上抜け・下抜けと、今回決めた五本の三法の条件は同義ではありません。途中で範囲を外れた形や本数の違う形を、後の結果に合わせて基本形へ押し込まないでください。

04四本目では待ち、五本目を条件と照合する

記録する順番は、直前の流れ、一本目の高値・安値と終値、小休止中の高安、最後の足の終値です。上げ三法なら上への再開後も押し戻されないか、下げ三法なら戻りで下げを打ち消されないかを追います。

形がそろっても、その後の継続や利益は保証されません。未保有なら参加条件、保有中なら維持・撤退の条件を、自分の時間足と売買ルールに沿って分けて考えます。

未来を見ずに考える練習

架空の日足です。上昇後の一本目は始値1,000円・高値1,120円・安値990円・終値1,100円。二〜四本目は小陰線で、三本すべての高安が1,010〜1,090円内に収まりました。五本目は始値1,030円・高値1,115円・安値1,020円・終値1,110円の陽線でした。本記事の上げ三法の条件を満たしますか。一本目の高値も更新していますか。

考え方を読む

五本目の陽線が一本目の終値1,100円を上回り、小休止も一本目の高安内なので、本記事の条件を満たします。

ただし五本目の高値1,115円は一本目の高値1,120円より低く、高値更新はしていません。形の成立と、高値の更新を分けて記録します。四本目までしか見えていない段階では、上昇再開は未確認です。

判断する練習を続ける

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