確証バイアスの影響を受けていませんか?

最近、大型トラックのドライバーさんのyoutube動画を見るんですよ。大型を運転することはありませんから、大型車両からの目線では、こんな風に見てるんだと、他者の思考を知る勉強になるんです。

9416:ビジョン

Aさん
受講者さん

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1・選定理由
インバウンド銘柄として検索。旅行者向けWiFiレンタル事業を実施。月足では、2019年の高値である1900円付近を今後超えていけるか否か。2020年の急落以降、少しずつ上昇を繰り返している。日足では、6月高値から下落中だが、支持線は機能しているようにも見える。三角保ち合いのようにも見える。

2・エントリー、維持管理
・本玉:1662円×100株エントリー【8/14】
→日足にて、三角保ち合いの抵抗線付近で出来高を伴い反発したのを確認したため。
・本玉LC:1581円×100株(-5%、-8415円)【8/14】
・本玉2:1760×100株再度エントリー【8/18】
→三角保ち合いを上抜けたため。
※8/18終値時点:1740円(本玉より-1.2%)

3・考察
エントリー時点では、支持線反発と判断したが、その後、支持線付近での攻防があり、初回エントリーはあっけなくLCとなった。支持線割れを試みる売り方と、買い上げてくる買い方の攻防が激しくなっていたと読める。その後、三角保ち合いを上抜けたため、上昇基調へ転換とみて、再度買いとした。引き続き、LC設定を行い、適切に維持管理をしたい。

確証バイアスの影響を受けていませんか?

>三角保ち合いのようにも見える。

言いたいことはわかります。しかし、自分が見たいようにパターン化してみているだけじゃないのか?と思うわけです。

買いたい気持ちが優先され、買いたい理由を率先して選び出してはいませんか?

これ、行動心理学で「確証バイアス」といいます。

自分が望む情報にばかり目がいき、この銘柄を買いたい理由を強化してしまうと同時に、望まない情報を軽視してしまうことです。受講者さんの報告を拝見していると、ほぼすべての人に「確証バイアス」の傾向が出ます。

仕方ありません。私は勝手解釈と言っていますが、本能の一部です。

大事なことをいいます。自分がどう見ているかは、どうでもいい。市場参加者の多くがどう見えているか?が一番大事。

上値抵抗線で跳ね返されると多くの人が見ているなら、そこが上値抵抗線になるし、上値抵抗線をブレイクするとみていれば、ブレイクアウトするんです。
すべてチャートの動きは需給バランス。買いたい人と、売りたい人が綱引きをしており、力が強いほうが勝つんです。

このことから、

買い > 売り

と私は表現しています。

9416:ビジョンのチャートは、週足、日足を見るとギザギザなんですよ。

9416ビジョン 日足 引用元:株探

上下ともヒゲも長かったりしますが、これをどう評価しますか?
ヒゲのあるなし、ヒゲの長さなど知ってるつもりではダメ。徹底復習しておいてください。

例えば、6723ルネサス。5月から7月の高値まで50%以上上昇しています。

6723ルネサス 日足 引用元:株探

5月、6月を見てください。ギザギザしてないでしょ。

ギザギザするチャートと、ルネサスのようなチャートとどちらが維持管理しやすいですか?

私なら、ギザギザしていないほうがやりやすいです。よって、私なら9416ビジョンは仕掛けません。

ただし、トレンドフォローを採用する私の判断であって、逆張り思考、短期のスイングなど、常に売ったり買ったりすることが儲かる秘訣と考える人はこういう銘柄を選ぶでしょう。

ちなみに、短期のスイングを好む人はルネサスの5月、6月の動きではやられまくります。

採用するルールにあった銘柄を選定しなければいけません。

同時に、前提条件として、自分がどういうルールを採用しているのか?完全掌握していなければなりません。

大型トラックのドライバーは、車両特性を完全理解できているから、荷物の適正輸送が可能になるし、安全航行にもつながるんです。